日本エイサーは1月29日、都内で2009年度メディア懇親会を開き、経営戦略および今後の製品展開を説明した。
その中で、代表取締役社長のボブ・セン氏は、10.1型の液晶を搭載したネットブックAspire Oneを今春に発売することを明らかにした。天板はレッド、ブルー、ホワイト、ブラックの4色展開だ。正式には2月中旬に開くメディアカンファレンスで発表するという。
さらにWindows Home Serverを搭載した「Aspire easyStore Home Server」も発売に先駆けて公開した。2月末をめどに発売し、1Tバイトが6万円台、3Tバイトが9万円台の見込み。
ゲストとして登壇したマイクロソフト Windows Server 製品部 マネージャーの林憲一氏は「現在およそ半数の家庭で複数台のPCを持っており、ネットワークにつながっている。調査によればPCには、平均でおよそ1400枚の写真や24のビデオ、1000の文書やメール、1364の音楽データが入っており、これらはデジタルのアセット(資産)。アセットを守りながらも、随時使いたい、どこからでも利用したいといった相反する要望に対応するのがWindows Home Server。日本でも非常に好評で、米国に続いて第2位の売り上げ。エイサーのAspire easyStore Home Serverは、Windows Home Serverのデザインフィロソフィーを満たすもの」とアピールした。
また、2月にスペインのバルセロナで開催される「Mobile World Congress」にてエイサー初のスマートフォンを発表することを明らかにした。
日本国内においてもすでにキャリアと話しを進めているという。昨今、携帯電話市場は厳しい状況にあるが「日本ではiPhone 3GやHTC製のスマートフォンなどが好評を博しており、PCに比べれば収益率もいい」とボブ・セン氏は笑う。
また、同社の2008年売り上げ成長率は前年比で約240%。海外では2008年7月、国内では2008年8月に投入したネットブック「Aspire One」から半年足らず、その勢いが伺える。また、ネットブックの分野において、8.9インチ型のシェアとしては世界でナンバーワンだとアピールした。2008年における販売台数はグローバルで3100万台という。
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