Appleの新「MacBook」に関して、「Apple Discussions」を含むインターネット上のあちこちで問題が報告されている。
新MacBookには、これまでにもすでにトラックパッドの不具合が見つかっていたが、ほかにも、ビデオパフォーマンス、サードパーティーのメモリチップ、スリープモードに関する問題も報告されている。ウェブの掲示板の書き込みを継続的にチェックすることによって、こうした問題がどの程度広がっているのかを把握することは、どんな場合でも困難だ。それに、これまでに製造されたコンピュータは例外なく、何らかの問題を抱えていた。しかし、新MacBookに関しては、そうした不満の数が増加しているように思われる。
Gizmodoは米国時間12月8日、より深刻度の高い問題をいくつか集めて記事に掲載した。メモリについては、クラッシュの問題も報告されており、サードパーティーのメモリチップを新MacBookや「MacBook Pro」に追加すると発生するようだ。Appleにメモリのアップグレードを依頼すると、CrucialやOther World Computing(OWC)といったサードパーティー企業の製品よりもはるかに高くつくので、事情通のMacユーザーでメモリを増やしたい人は、これらの企業の製品を選ぶことが多い。
Gizmodoの記事は、MacBook Proで見つかったスリープモードの問題も取り上げている。MacBook Proでは、正しくスリープモードに入れない不具合があり、本体を閉じると1分前後で勝手に起動してしまったり、ユーザーが起動させるとフリーズしてしまったりするという。これはメモリの問題ほど深刻ではないように思われるが、この問題に遭遇したユーザーには、MacBookのPRAMをリセットすることが有効だったという報告が参考になりそうだ。
ビデオについては、Appleは依然として、NVIDIAのグラフィックスチップの問題を抱えている可能性がある。グラフィックスチップの製造に関するNVIDIAの問題には、複数のノートPCメーカーが影響を受けたが、Appleもその1つだ。Inquirerが新しいMacBook Proを分解して調べたところ、そのマシンに使われていたグラフィックス専用チップは、NVIDIAが2008年に入って交換を約束したグラフィックスチップとよく似た素材を使っていることがわかった。
Apple Discussionsには、複数のユーザーが、グラフィックス専用チップ「9600M GT」(Inquirerが調査したチップ)搭載マシンでゲームを行うとクラッシュすると報告してきた。「9400M」の統合チップセットを搭載するMacBookでは、この問題は発生しないという。NVIDIAはInquirerに対し、9600Mには高温下で不具合が発生する傾向のあったチップと同じ素材は使っていない、と説明しているが、ある研究所は、マザーボードと同チップの接合剤の成分を分析し、NVIDIAの説明とは異なる結論を出した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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