Adobe Systemsはおそらく、米国時間7月29日にリリースした「Photoshop Lightroom 2」について、写真の並び替え、グループ化、編集といった多くの新機能に顧客が魅力を感じてほしいと思っている。
それ以外にも、高性能な一眼レフカメラの好調な売れ行きという外部要因がソフトウェアを後押しすると考えている。これらの高性能モデルによって、デジタルフォトが大きく変わってきており、AdobeはLightroomでこのトレンドを取り込もうとしている。
市場調査会社であるIDCによれば、2007年から2008年にかけて、デジタル一眼レフの出荷台数は41%と大幅に増加し、750万台に達した。かなりのデジタル一眼レフカメラが、ガジェット好きの医者や、カメラのすべての機能を利用しないでスナップ写真を撮影するだけの人たちの手に渡っているとはいえ、残りのカメラの多くは、Lightroomがターゲットにしている熱心なアマチュアカメラマンの手に渡っている。
AdobeのLightroom担当シニアプロダクトマネージャーであるTom Hogarty氏は、「価格が下がってきたため、初心者向けのデジタル一眼レフを試す人たちが増えている。家族のイベントを記録するだけでなく、芸術作品を生み出すためにカメラを購入した時点で、真剣に写真の世界に飛び込んだといえる。Lightroomの想定ユーザーは、このようなレベルの人たちだ」と述べている。
デジタル一眼レフの一般的な特徴の1つは、カメラが独自に正しい色を推測しなくても、イメージセンサからの画像を直接保存する「RAW」フォーマットで写真を撮影できることだ。RAW画像はJPEGよりも柔軟に編集できるため、露出不足やオレンジの色かぶりの補正を必要とする熱心な愛好家に適している。しかし、RAW画像の場合、写真を披露するには、Lightroom、Appleの「Aperture」、Phase Oneの「Capture One」などのソフトウェアを使って、より標準的な汎用フォーマットに加工する必要がある。
Lightroom 2.0では、インターフェースが刷新され、画像の一部を編集する機能の拡張など、複数の新機能が搭載されている。また、ベータ版にはなかった、暗い前景とまぶしい日没の光といった昔からの写真の問題の解決に役立つ、露出階調度が追加されているのも驚きだ。
新バージョンの価格は、製品版が299ドル、アップグレード版が99ドルとなっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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