東芝は4月8日、高性能半導体「CELL」をベースに作られたメディアストリーミングプロセッサ「SpursEngine SE1000」のサンプル出荷を開始した。価格は1個1万円となる。
SpursEngineはフルHD対応のMPEG-2およびH.264のハードウェアエンコーダ、デコーダと、SPEと呼ばれるプロセッサコアを4個搭載している。効率的な映像処理と低消費電力な点が特徴だ。東芝によれば、「高度なメディアストリーミング処理を、処理速度1.5GHz、商品電力は10W台で実現する」という。
東芝ではSpursEngineをパソコンや家電などに向けて販売したい考えで、今後3年間で600万個の出荷を計画している。
東芝はさらに、製品開発をする顧客向けにリファレンスセットの提供も開始する。SpursEngineを搭載したリファレンスボードと、基本ソフトからなるもので、リファレンスボードはPCI-Expressエッジコネクタを備え、デスクトップパソコンに接続して利用可能だ。ソフトウェアとしては、SpursEngine制御用プログラム、ライブラリ、統合開発環境、サンプルアプリケーションなどを備えている。
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