ソニーは3月12日、ノイズキャンセリング機能をデジタル化し、周囲の騒音を約99%低減するノイズキャンセリングヘッドホン「MDR-NC500D」を4月21日より発売すると発表した。価格は4万9350円。
従来のノイズキャンセリング機能は、アナログ信号処理でノイズキャンセルを行ってたが、同社では騒音をデジタル信号化して高速処理するDNC(デジタルノイズキャンセリング)ソフトウェアエンジンを開発したことにより、ノイズキャンセリング機能のデジタル化を実現した。ソニーによると世界初という。
MDR-NC500Dには、周囲の騒音を分析し、最適なキャンセル機能を自動で選択する「AI(Artificial Intelligence)ノイズキャンセリング機能」を搭載。キャンセル量をコントロールするフィルター回路をデジタル化してソフトウェアで制御することで、フィルター特性の切り替えを可能にした。
「AIノイズキャンセリングモードボタン」を押すと、最適なノイズキャンセリングモードを「主に航空機内の騒音」「主に電車やバス車内の騒音」「主にオフィス、勉強部屋などのOA機器や空調機器の騒音」の3種類のモードの中から自動で選択し、効果的なノイズキャンセリングを実行する。
また、「デジタルイコライザー」を搭載することで、キャンセリング機能がおよぼす再生音への影響を制御し補正。さらに、ドライバーユニットの性能を最大限に高める処理を行い、高音質再生を実現した。重厚な低域と伸びやかな高域を両立した、臨場感豊かなサウンドを再生する。
本体の質量は約195g。ハウジングおよびハンガー部にはマグネシウムを、ヘッドバンド部には超々ジュラルミンを採用したことで軽量化を実現した。
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