こういった問題には皆が敏感になっており、iPodの人気の高さとAppleブランドの大きさを考えれば、この手の話をよく耳にするのは不思議なことではない。
とは言うものの、ポータブル電子機器の設計とバッテリの製造に関する問題は業界全体に共通しているようである。これはAppleだけではなく、電子機器メーカーすべての問題なのだ。
韓国のLG電子は2月末に、同社のノートPCが発火したことを受けて、該当モデルの販売を停止した。韓国の英文日刊ニュースThe Korea Timesの記事によると、さまざまな技術上の問題が存在している可能性があるという。
LG電子は、バッテリに関連した最近のトラブルを受けて、同社のノートPCに「重大な」技術上の問題が存在するという可能性を懸念している。
同社は現在、ノートPCのいくつかのモデルをリコールすることも含めて、追加の対策を検討している。
韓国第2位の家電メーカーである同社は現地時間2月22日、バッテリが溶けた事故を受けて、「Z1-A2007」モデルの販売を停止すると発表した。同社の関係者によると、このモデルは2007年1月以降、約5000台が製造されているという。
とは言うものの、すべての責任がテクノロジや製造プロセスにあるというわけではない。時には、人がテクノロジを正しく利用していないという場合もあるのだ。
同じく韓国のJoongAng Dailyは2月26日に掲載したノートPC発火の記事において、ユーザーはサムスン電子のノートPCを枕の上で使用していて、その枕が通気口を覆っていたと指摘している。
サムスン電子の関係者は、「このユーザーはノートPCの通気口を3時間以上も枕で塞いで使用していたため、ノートPCがオーバーヒートした」と述べるとともに、「このユーザーはノートPCの使い方が不適切だったことを認めている」と述べている。
あるいは、コンピュータメーカーはユーザーがベッドの枕の上でノートPCを使うという誤った使い方をする可能性を認識し、発火やオーバーヒートを防ぐテクノロジを設計に組み込む必要があるのかもしれない。そうしていれば、サムスン電子のこの発火事故は防げていただろう。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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