レノボ・ジャパンは2月26日、最薄部18.6mmの薄型軽量ノートPC「ThinkPad X300」を同日より発売すると発表した。価格は34万6500円〜。
レノボ自らが記者発表会の案内に「究極のThinkPad」としてアナウンスし、正式な発表前から、話題を呼んでいたX300シリーズがようやく明らかになった。
X61ファミリーの上位機種として登場したThinkPad X300の基本スペックは、Windows VistaBusiness、インテルCore2 Duoプロセッサー SL7100、LEDバックライト付 13.3型WXGA+(1440x900)、64GバイトSSD、DVDスーパーマルチを搭載。メモリ1Gバイトモデル、保証期間1年の「647612J」は34万6500円。保証期間が2年の「647816J」が35万7000円、保証期間2年+2Gバイトの「647818J」が36万5400円となっている。
重さは、DVDマルチ・ドライブ搭載モデル1.42kg。なしモデルは1.33kgだ。バッテリーは3.2時間〜最長8.2時間で、チーフエンジニアの福島 晃氏は「これまでのThinkPadを超えた省電力設計」と自信を見せる。
ボディはマグネシウム合金、古くからのThinkPadユーザーにはなつかしいラバー塗装されたパーム・レスト仕様で、内蔵カメラ、無線LAN、有線LAN、Bluetooth、USBは3つ搭載。ただし、PCカードスロット、Express Cardスロットはない。
従来のThinkPadと同様に、ThinkPadの基準となる拷問テストをクリアし、指紋センサ、防滴キーボードなど、IBM時代から続く“ビジネスツールとしてのPC”というこだわりを感じさせる仕上がりだ。
従来“X”を冠するシリーズは、同社のノートPCの中で、携帯性、長時間バッテリーなど、モバイル性能を重視したB5ノートPCとして位置付けられてきた。今回のX300シリーズは、液晶がワイドになり本体寸法が318x231x18.6-23.4mmと、現在のT61シリーズに近いサイズとなっているが、軽さは従来のXと同等で、Xシリーズのモバイル性能とT61シリーズのパフォーマンスを併せ持ったPCとなっている。
正式発表前、新たなIntelチップとSSDドライブを搭載したモバイルPCとしていくつかの製品と比較され話題となっていた。レノボ・ジャパン製品事業部担当 執行役員の落合敏彦氏は、「ライバルはない」と断言する。「MacBook Airと比較される記事があったが、アップルとは方向性も違う。13インチのワイドスクリーンを持ったもの(PC)を見たときに、同等視できるようなものは見あたらない」と語った。
なお、発売に伴い、IBM箱崎事業所内にある「ThinkVantage Plaza」で、3月1日〜2日、11時〜17時まで週末展示会を開催する。また、東京駅1Fのイベントスペース「Break」にて3月15日〜16日の10時〜19時まで、タッチ&トライイベントを開催するとしている。
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