XOにWindowsを搭載することは「われわれの同意によるもののみならず、両者の協力関係の成果でもある。初期のいずれかのビルドのエンジニアリングモデルがMicrosoftに提供される」とNegroponte氏は言う。
Negroponte氏の最近のコメントは、オープンソースコミュニティー(同氏がXOの広報活動で必死に取り込もうとしてきた消費者)の一部から怒りを買うかも知れない。2006年に開催されたLinuxの専門家によるRed Hatの年次ユーザーイベントで講演したNegroponte氏は、OLPCプロジェクトからMicrosoftとIntelを排除したことで鼻高々の様子だった。
「AMDがわれわれのパートナーだが、これは私の取り組みがIntelには嫌われていることを意味する。Bill Gates氏も快く思っていない。私がMicrosoftとIntelの気分を害しているとしたら、私のしていることは正しいのだと思う」と、Negroponte氏はナッシュビルでオープンソースの熱心なファンを前に語っていた。
その後、IntelとOLPCは手を組み、共同開発を開始した。
Negroponte氏は、最終的に完成するマシンが非常に少ない電力、そして適度のスピードで動くようにするには機能を大幅に削ったOSが必要であると言い添える。「ノートPCのコストの約25%はXPをサポートするためだけに使われている。これはまるで太りすぎた結果、自分の脂肪を動かすために筋肉の大半を使っている人のようだ」(Negroponte氏)
たとえMicrosoftが関与しても、OLPCは基本的にオープンソースのプロジェクトであるとNegroponte氏は言う。マシンにはRed Hatの「Fedora Core 6」の要素を使用し、「XULRunner」(「Firefox」が使用するランタイム環境)を元にビルドされたブラウザを含むOSが搭載される。
現在までにすでに約300万台のマシンの注文が来ていると考えられている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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