10月2日より幕張メッセで開催されるCEATEC JAPAN 2007において、同社ではSpursEngineを用いたデモ「魔法の鏡デモ on PC」を展示する。これは、入力映像から顔の位置や向き、表情の動きなどを推定し、髪型変更や化粧を施した出力画像をリアルタイムに重ね合わせるというもの。実際に説明会で行われたデモでは、顔や表情の動きに遅れることなく、髪型の向きや化粧が自然に追従する様子が見られた。
このデモはノートPCだけで処理を実現しているのも特徴となっている。今回の説明会においても、SpursEngineを搭載した同社のノートPC「Qosmio」と家庭用のDVカメラの組み合わせでデモが行われた。また、デモ中にSpursEngineを切る実験を行ったところ、動作中はフレームレートが毎秒30、CPU使用率が36%であったのに対し、切った状態ではフレームレートが毎秒13まで低下、一方でCPU使用率は91%まで上昇した。この実験からも、SpursEngineがフレームレートの上昇とCPU使用率の低減に大きな役割を果たしていることが分かる。
SpursEngineはパソコンだけでなく、幅広い家庭用デジタル機器をターゲットにしているという。SpursEngineの量産サンプル出荷は2008年前半で、価格については検討中。また、更なるパフォーマンス向上と低消費電力化に対応すべく「SpursEngine II」の開発も計画段階に入っているようだ。
なお、SpursEngine開発サンプルの概要は下記の通り。
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