ソニーは11月1日、ビジネス向けモバイルノートPC「VAIO type G」を発表した。店頭販売の標準モデルで、市場想定価格21万5000円前後〜。12月2日より発売を開始する。店頭販売モデルのほか、約18万通りのカスタマイズが可能な法人向けのカスタマイズモデルなども用意している。11月27日より受注を開始するが、現在ソニースタイルのウェブ上で、先行予約を受け付けている。搭載OSは、すべてWindows XP Pro(Windows Vista Capable PC)だ。
type Gは、12.1型の液晶を持つノートPCながら、重さは898g(オプティカルドライブなしの場合)と軽いのが特徴だ。現時点では、世界最軽量という。バッテリー駆動時間は、バッテリーパック(S)で約6時間。同じバッテリーでオプティカルドライブを搭載したモデルでも、約984gという。Lバッテリーを使用した場合の駆動時間は、約12.5時間。Sバッテリーと同じサイズを実現しており、重量は若干変わるが、Lバッテリーを装着してもPCのサイズは変わらない。
また、軽量ながらもボディ全面にカーボン素材を使用することで、高い堅牢性を実現したという。フラットな天板をすることで1点に加えられた加圧にも強い構造になっており、一般的な机の高さである72cmからの落下試験をクリアしたほか、平面加圧振動試験は120kgfをクリアしているとしている。なお、ウェブサイト上では、品質試験の一部を映像で公開している。通常、品質試験を公開しない方針のソニーとしては初の試みだ。
type Gの開発にあたっては、市場調査プロジェクトを立ち上げ、法人1300社にヒヤリングするなどして生の声を聞いたという。ユーザーの不満や要望などを徹底的に調査し、“ビジネスPC使用時のさまざまなストレスを解消するストレスフリーなPCをコンセプトに、「堅牢性」「最軽量」「長時間駆動」にこだわったという。PC本体の軽量化だけでなく、筐体の側面を傾斜させ、使用時にコネクタが見えやすく、ACアダプタやUSBメモリなどを差しやすい「POLYGONAL DESIGN」など、使いやすさも追求。手のひらに収まるコンパクトで軽量なACアダプタ(約170g/電源ケーブル含まず)など細部にも配慮した。
ソニー VAIO事業本部 副本部長の鈴木国正氏は、「華やかさはないが、あえて機能美を追求した。ヒツジの皮をかぶったオオカミかもしれない。使えば使うほど味がでるPC」と語った。オプションとして、type G専用のキャリングケースやブックカバーのような本革のPCカバー(1万2000円前後)など、ソニーが得意とする“所有する楽しみ”を演出するオプションも用意されている。
現在、VAIO事業における法人向けPCの比率は、VAIO事業において10%未満(個人向けが90%以上)という。ソニーでは、type Gのモバイル性能と所有感を武器に、2009年までに30%を目指す。
なお、ソニースタイルでは、VAIO type Gを体感してもらうことを目的とし、300名(企業)に2週間無料貸し出しするキャンペーンを開催。ウェブ上でエントリーを受け付けている。
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