NTTドコモグループ9社は8月24日、国内で初めて最大3.6Mbpsの高速データ通信規格「HSDPA」に対応したNEC製端末「FOMA N902iX HIGH-SPEED」を、8月31日より発売すると発表した。
HSDPAは、FOMAが採用している3G規格「W-CDMA」のデータ通信速度を高速化した通信規格。FOMAハイスピードエリア内で受信最大3.6Mbpsの高速データ通信が、FOMAエリアおよびFOMAプラスエリアでは送受信ともに最大384kbpsのデータ通信が可能になる。
今回発売されるFOMA N902iX HIGH-SPEEDは、このHSDPAに国内で初めて対応。音楽や動画などリッチコンテンツのダウンロード、ウェブサイトをはじめとしたリッチコンテンツの閲覧を、従来よりも手軽に行えるとしている。
音楽番組を配信するNTTドコモの新サービス「ミュージックチャネル」にもいち早く対応。こちらは、深夜に自動配信されるさまざまな音楽番組から、事前に登録した番組が自動でダウンロードされるというものだ。また「着うたフル」とSDオーディオに対応したミュージックプレーヤーを搭載しており、内蔵メモリに最大200曲(400Mバイトまで)を収録することができる。
別売のminiSDカードを利用すれば保存曲数を増やすことも可能だ。そのほか、iモーションの対応サイズが500Kバイトから最大5Mバイトに、動画のストリーミングが2Mバイトから5Mバイトに拡張されたのも特徴といえる。
カメラ機能は記録画素数約400万画素(有効画素数200万画素)のスーパーCCDハニカムで、縦横2軸対応のデジタル手ブレ補正機能を搭載している。なお、FOMAハイスピードエリアは東京23区より順次展開され、2006年度末には全国人口カバー率が約70%になる見込みだという。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」