Microsoftは、ハードコアゲーマーを、同社ゲーム機「Xbox」のプログラマーとして取り込もうと企てている。
同社は米国時間8月14日、新しい開発ツールセットを発表する予定だ。この開発ツールを使用して、個人が「Xbox 360」コンソールやWindows PC、またはその両方で動くゲームを開発できるようになる。
「XNA Game Studio Express」と呼ばれるゲーム開発用ツールは無償で提供される。8月末にはベータ版が、2006年のホリデーシーズンには完成版がリリースされる計画だ。
Microsoftのゲーム開発グループでプラットフォーム戦略ディレクターを務めるScott Henson氏は、「新しいツールを使えば、いまよりも簡単にゲームを開発することが可能になる」と述べた。Microsoftは、この新ソフトウェアを、同社が開催する展示会Gamefestで実演する予定だ。この展示会はゲーム開発者向けのもので、今週シアトルで開催される。
このアプローチは、Microsoftがソフトウェア開発でとり入れている方法と似ている。同社は開発ツール「Visual Studio」をプロのプログラマーに販売する一方で、機能を限定したExpress Editionを無償で一般に提供している。
Microsoftは2005年11月の「Xbox 360」発売に先立ち、2005年3月にプロ開発者向けの「XNA Studio」を初めてリリースした。
無償版をリリースすることで、Microsoftはユーザー同士がゲーム開発を楽しむことのできる、YouTubeのゲーム版のようなネットワークの基礎を築いていきたいと願っている。だが、同社にとってその道のりは遠い。
XNA Game Studio Expressを使って開発されたゲームは、「Creators' Club」という会員制サービスの中でだけ入手でき、Xboxコミュニティ一般には公開されていない。ゲームを開発したいユーザーは99ドルを支払って、Creators' Clubの会員になる必要がある。XNA Game Studio Expressを使用して開発されたゲームは会員だけがプレイできる。なお、Creators' Clubという名称は今後変更される可能性もある。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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