Xbox 360の発売秒読みに--カリフォルニアの砂漠の町で記念パーティ始まる

Daniel Terdiman(CNET News.com)2005年11月22日 12時09分

 カリフォルニア州パームデール発--Brian Batsonは、Microsoftの最新ゲーム機「Xbox 360」を手に入れようとしていた。しかし、空軍兵士として日本に配属されている彼の身の回りには、米国時間22日にこの次世代ゲーム機を発売する店がなかった。

 そこで、Batsonの母であるTerri Potterと、祖母のJoan Harriesは米国時間20日夜、息子が切望するマシンを買い求めようと、当地で開催されたMicrosoftのXbox 360発表パーティーに足を運んだ。この2人の女性は、今回の使命にふさわしい服装で会場を訪れた。2人の胸にはそれぞれ「I'm doing this for my son(息子のためよ)」、そして「I'm doing this for my grandson(孫のためよ)」と書かれていた。

 PotterもHarriesもゲームはしないが、数千人のゲームマニアと一緒にこの新しいゲーム機のファンの集いに参加した。Microsoftがゲームマニアに対象を絞って開催したこの「Zero Hour」と呼ばれるパーティーは、ロサンゼルス郊外の砂漠の町にある広さ約5600坪の飛行機の格納庫を利用して、同20日夜から同21日の午前12時1分まで延々30時間も続くというものだ。

 会場の近隣や世界中から集まったイベント参加者にとって、Xbox 360を世界で初めて実際に手に取り、同時発売される18本のゲームを試せるチャンスは、その労力に十分値するものだった。

 「Xboxの熱烈なファンだ」と言うPreston Thorneは、Microsoftの「Hex 168」懸賞に当選した360人のなかの1人。同社はこの懸賞の賞品として、パームデールへの旅行や、Xbox 360など各種の景品が用意した。「これは、とても魅力的なイベントだ。懸賞に当たらなかったとしても、切符を買うつもりだった」(Thorne)

 Xbox 360は米国時間22日の午前12時1分に全米で発売される。同ゲーム機の価格は、ケーブル接続のコントローラが付いた基本セットが299ドルで、ワイヤレスコントローラや外付けハードディスクなどの各種付属品の付いたプレミアムバージョンが399ドルとなる。

 Zero Hourには、20日夜には少なくとも2000人のXboxファンが集まったが、この招待イベントのチケットを入手できなかったファンは数万人に達した。また、当地でのXboxの発売予定は同21日の夜9時以降となるため、イベントの終了が近づくにつれ、参加人数はもっと増えることが予想される。一部には、そこにこのイベントの魅力を一段と強く感じるという声もある。

 「宣伝しなかったところが大いに気に入った」とThorneは言う。「これはゲームマニアだけのもので、有名人のためのものではない。Fragdolls(女性だけのプロのゲーマーユニット)を招待して、Gwen Stefaniには声をかけなかった。集まったのはゲームマニアの有名人だけだ」(Thorne)

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

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