最終更新時刻:2008年10月10日(金) 23時50分

モバイルチャンネル

パーム、次期Palm OSの開発遅延に懸念をあらわに

文:Erica Ogg(CNET News.com)
翻訳校正:編集部

2006/08/01 17:09  

 Palmは米国時間7月28日、PalmSourceによる次期Palm OSの開発に遅延が生じていることにより、スマートフォンとPDA市場における自社の競争力に影響が出ていると投資家向けに発表した。

 Palmのソフトウェア部門として分社したPalmSourceはロイヤリティー契約においても違反があったことが、Palmの年次報告書では報告されている。

 このような問題があったにもかかわらず、Palmは引き続きPalmSourceと共同でLinuxカーネルをベースとした新しいOSの開発を行うと表している。ただしその開発計画については未定とされている。

 Palmは2005年にPalmSourceを、モバイルデバイスメーカーであるACCESSに3億2430万ドルで売却している。

 「(新しい期限は)まだ決まっていないが、開発およびディストリビューション権を拡大する計画を見直し、開発における問題を解決しようとしているところだ」と、PalmのプロダクトコミュニケーションズディレクタであるJim Christensen氏はCNET News.comに対して語った。「将来的にもPalmSourceとは協力していくつもりである」

 問題の契約では、PDAおよびスマートフォンにおけるPalm OSの使用に関するライセンス料とロイヤリティー料を、PalmがPalmSourceに対して支払うことになっている。Palmは2006年度分として4250万ドルを支払うが、2007年には最低支払額である3500万ドルを支払う義務はない。2008年には2000万ドル、2009年には1000万ドルの支払い義務がなくなる。報告書によると契約が「取り決められた条件を満たさなかった」ためだ。

 Christensen氏は、公開する段階にないとしてこの条件について詳述することは避けた。

 年次報告書では、次世代OS開発の度重なる延期はビジネスに影響を及ぼすと明確に投資家に伝えており、「Palm OSとそれをカスタマイズするわれわれの努力が、今後も顧客の関心をひきつけ、それによりPalm OSが引き続き競争上の優位性を保てるかどうかの確証はない」としている。

 一方PalmSourceからは、電話や電子メールでコメントを求めたが回答を得ることはできなかった。

 Palmは責任を持って考えられる全てのリスク要因を投資家に向けて通知しているとChristensen氏は述べたが、PalmはPalmSourceとの今後の開発体制について考え直す必要があるのではないかという見方も出ている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ

新着記事

モバイルチャンネル セレクション

ケータイが2つに分離?ドコモが提示する未来の端末を動画でチェック
NTTドコモは幕張メッセで開催中のCEATEC JAPAN 2008において、ディスプレイ部分と操作キー部分が分離するユニークな未来の携帯電話端末を参考展示している。その様子を動画で紹介する。
グーグルのワイヤレス構想--特許申請で判明したその「オープン度」
初の「Android」搭載携帯を発表し終えたグーグルが、ある特許申請書を米特許商標庁に提出した。この書類から同社のワイヤレスネットワーク構想を読み取ることができる。
「T-Mobile G1」は中身で勝負--初の「Android」携帯が持つ可能性
米国時間9月23日に発表されたGoogleの「Android」を搭載した携帯は、外観はほかの携帯電話と大差はないが、これまでの携帯電話にはないユーザーエクスペリエンスを提供するソフトウェアが搭載されている。

モバイルチャンネル コラム

■モバイルインターネット業界の基礎知識

電子書籍、デコメ、着せ替えツール--なぜ今このモバイルコンテンツが伸びているのか
近年急成長を遂げたモバイルコンテンツ市場といえば、電子書籍やデコメール、最近ではメニュー等の着せ替えコンテンツだ。なぜこれらのコンテンツが今、伸びているのだろうか。

■モバイルインターネット業界の基礎知識

人気を集めるモバイルコンテンツにも変化の波
モバイルコンテンツ市場においては、音楽とゲームが大きな2本柱になっている。しかしその人気コンテンツは、時とともに移り変わっている。

■モバイルインターネット業界の基礎知識

行動、売れ筋、顧客単価--あらゆる面でPCと異なるモバイルECの世界
今回は、携帯電話による物販を中心とした、いわゆる「モバイルEC」について解説していく。その実態はPCのECビジネスと大きく異なっている。

フォト

企画特集

ネットと家電をつなぐチャレンジ「Life-X」
第一題:ライフログ・シェアリングサービス「Life-X」の第一印象は?
エンタメCGM「gooメーカー☆メーカー」エンタメCGM「gooメーカー☆メーカー」
【第2回】メーカー/占いのコンテンツを作ってみた!

プロダクトレビュー

メンバーズレビュー