日立、電子ペーパーディスプレイ「Albirey」による情報配信システムを発売

ニューズフロント2006年05月11日 15時18分

 日立製作所は5月11日、モノクロA4サイズの電子ペーパーディスプレイ「Albirey」を中核として、利用形態や導入規模に合わせ4種類のソリューション製品を5月12日より販売すると発表した。価格は個別見積もりとする。出荷開始は2006年7月の予定。

 Albireyは、電子粉流体と呼ばれる素材を用いるブリヂストンのディスプレイモジュールを採用し、日立が開発した。XGA(1024×768ドット)のモノクロ2値表示が可能で、画面サイズは13.1型、コントラスト比は1:7。

Albirey 「Albirey」

 駆動用のプロセッサのほか、無線LANモジュール(IEEE 802.11b)、メモリ(8Mバイトのフラッシュメモリ)、バッテリー(リチウムポリマー)などを一体実装している。1時間に1回表示を書き換える頻度で運用する場合、バッテリーだけで約100日間の連続稼働が可能。AC電源を補助電源として利用できる。大きさは、幅222.6mm×高さ289.2mm×奥行き3.7mm(バッテリー部8.7mm)。

 日立は、Albireyに情報配信用サーバ、無線LANルータ、配信管理アプリケーション、Microsoft SQL Server 2005 Standard、システム導入初期設定サービスを組み合わせ、ソリューション製品として販売していく。提供するディスプレイの数に応じ、「エントリーモデル」「ベーシックモデル」「アドバンストモデル」「エンタープライズモデル」の4モデルを用意する。各モデルの概要は以下のとおり。かっこ内はディスプレイの台数。

  • エントリーモデル(10台)
    試験的なシステム導入向け
  • ベーシックモデル(20/30/40台)
    小売店やレストランなど、小中規模の店舗向け
  • アドバンストモデル(50/60/70台)
    ショッピングモールやデパート、大型量販店など、大規模な店舗や施設向け
  • エンタープライズモデル(80/90/100台)
    交通事業など、大規模かつ広域展開向け

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画特集

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]