サンフランシスコ発--サムスン電子は米国時間5月1日、同社製Origamiタブレットデバイスを米国で発表するとともに、Best Buyのオンラインストアで来週発売し、今夏には小売店での販売も開始すると明らかにした。
7インチのスクリーンを搭載し、BluetoothおよびWi-Fiの両ワイヤレス機能を内蔵するこのミニタブレット「Q1」の発売価格は1099ドル。長寿命バッテリや、キーボード内蔵のトラベルケースなどのオプションが用意されている。
3月に開催されたドイツのCeBitトレードショーで初公開されたサムスン電子のQ1デバイスは、Intelの超低電圧版Celeron(動作周波数900MHz)を採用し、512Mバイトのメモリを搭載してWindows XP Tablet PC Editionが動作する。同OSは、オンスクリーンの「ダイヤル」キーボードでタイピングが可能になるようにカスタマイズされている。
Q1は、5月7日にBest Buyのオンラインストアで発売され、5月中にBest Buyの小売店舗での販売も開始される。業務用製品販売店のCDWも同デバイスを扱う見通しだ。さらに、同製品は英国、フランス、ドイツ、および中国でも5月中に発売される。
MicrosoftやIntelは、このようなデバイスのバッテリが将来的には1日中持つようになる、と強調しているが、サムスン電子の最初のデバイスは標準バッテリ駆動時間が最大3.5時間となっている。
Microsoftが今年に入ってOrigamiデバイスに言及して始まったマーケティング戦略は、かなりの話題となったが、1日の発売で1つの頂点を迎えた。Origamiは、同社のミニタブレット向けソフトウェアの開発コード名を表している。また、Intelはこのような製品をUltra Mobile PC(UMPC)と呼び、その可能性を大々的に売り込んできた。
市場調査会社In-Statは、このようなUMPCの出荷台数が2011年までに780万台に達するとの予測を示している。
だが、Intelの期待はさらに大きい。IntelのバイスプレジデントGadi Singer氏はインタビューに答え、市場機会が「大幅に拡大しているのは間違いない」と語った。
Singer氏は、「市場は年間1億台規模になると見ている」と語ったものの、いつその規模に達するかについては言及しなかった。
しかしアナリストらは、ITベンダー大手が長期目標を達成することはなく、魅力を感じるのは主に小型デバイスファンだ、とUMPCの第1世代を厳しく評価している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力