Origami PC、米国市場でデビュー--サムスン、「Q1」をまもなく発売へ

文:Ina Fried(CNET News.com) 翻訳校正:河部恭紀(編集部)2006年05月02日 11時49分

 サンフランシスコ発--サムスン電子は米国時間5月1日、同社製Origamiタブレットデバイスを米国で発表するとともに、Best Buyのオンラインストアで来週発売し、今夏には小売店での販売も開始すると明らかにした。

 7インチのスクリーンを搭載し、BluetoothおよびWi-Fiの両ワイヤレス機能を内蔵するこのミニタブレット「Q1」の発売価格は1099ドル。長寿命バッテリや、キーボード内蔵のトラベルケースなどのオプションが用意されている。

 3月に開催されたドイツのCeBitトレードショーで初公開されたサムスン電子のQ1デバイスは、Intelの超低電圧版Celeron(動作周波数900MHz)を採用し、512Mバイトのメモリを搭載してWindows XP Tablet PC Editionが動作する。同OSは、オンスクリーンの「ダイヤル」キーボードでタイピングが可能になるようにカスタマイズされている。

 Q1は、5月7日にBest Buyのオンラインストアで発売され、5月中にBest Buyの小売店舗での販売も開始される。業務用製品販売店のCDWも同デバイスを扱う見通しだ。さらに、同製品は英国、フランス、ドイツ、および中国でも5月中に発売される。

 MicrosoftやIntelは、このようなデバイスのバッテリが将来的には1日中持つようになる、と強調しているが、サムスン電子の最初のデバイスは標準バッテリ駆動時間が最大3.5時間となっている。

 Microsoftが今年に入ってOrigamiデバイスに言及して始まったマーケティング戦略は、かなりの話題となったが、1日の発売で1つの頂点を迎えた。Origamiは、同社のミニタブレット向けソフトウェアの開発コード名を表している。また、Intelはこのような製品をUltra Mobile PC(UMPC)と呼び、その可能性を大々的に売り込んできた。

 市場調査会社In-Statは、このようなUMPCの出荷台数が2011年までに780万台に達するとの予測を示している。

 だが、Intelの期待はさらに大きい。IntelのバイスプレジデントGadi Singer氏はインタビューに答え、市場機会が「大幅に拡大しているのは間違いない」と語った。

 Singer氏は、「市場は年間1億台規模になると見ている」と語ったものの、いつその規模に達するかについては言及しなかった。

 しかしアナリストらは、ITベンダー大手が長期目標を達成することはなく、魅力を感じるのは主に小型デバイスファンだ、とUMPCの第1世代を厳しく評価している。

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