1年あまりの間、任天堂の次期型ゲーム機は「Revolution」というコード名のみが知られていた。しかし、米国時間4月27日、同社は同ゲーム機の正式名称は「Wii」であることを発表した。
「we」と同じ発音のこの名称には、複数のプレーヤーが一緒にゲームをするときの連帯感を想起させる狙いがある。さらに、見た目にも2人の人間が一緒に立っているように見えるだろうと、任天堂は説明する。
任天堂のマーケティング&コーポレートアフェア担当バイスプレジデントのPerrin Kaplan氏は「われわれは高い技術力を持つ会社で、この名称で当社の革新性と独自性を表現したいと考えている」と語った。「(コントローラーの名前)を見るときは、発音だけでなく、それがコントローラーそのもの象徴であることにも着目してほしい。コントローラーはこのゲーム機の最も革新的で独創的な部分だ」(Kaplan氏)
Wiiは第4四半期中に発売される予定で、2005年秋に発売されたMicrosoft「Xbox 360」や、今後発売予定のソニー「PlayStation 3」と競合する。任天堂は、リモコンのようにプレーヤーが片手で持つタイプのコントローラーを前面に打ち出すことで、同ゲーム機の差別化を図ろうとしてきた。
一部にはWiiの発音が分からない人もいるであろうことをKaplan氏は認めたが、任天堂は大々的なキャンペーンを展開する予定で、第4四半期のゲーム機発売時には全く問題がないはずだと同氏は語る。
例えば、現在ウェブビデオの配布がNintendo.comで始まっており、テレビ広告も2006年中に放送開始予定だ。
「そのうちこの名前に慣れるだろう。しかし、ほかとは違う印象を与えるだろう。われわれの狙いはそこにある」とKaplan氏は言う。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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