「PLAYSTATION 3(PS3)」を購入する消費者は、同ゲーム機を構成する高額の部品を手に入れることになるであろう。
ここでの大きな疑問は、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)が消費者にこのゲーム機を買わせるために、1台あたり幾らの損失を飲み込まなくてはならないかということである。
同社の次世代ゲーム機PS3の構成部品コストは、725ドル〜905ドルとなることが、多方面から推定されている。他方でMicrosoftのXbox 360の部品コストは501〜525ドルとされている。
SCEIはまだPS3の価格を公表していないが、アナリストらは299ドル〜399ドルの価格帯となるはずと推定している。これはXbox 360の2つのバージョンの価格に一致する。この数日の間、待望のゲーム機の発売が最高1年間遅れる可能性があるとの憶測とともに、PS3の価格設定にまつわる推測が過熱している。
PS3にはBlu-ray DiscフォーマットのDVDに対応するドライブが搭載される。これが、Xbox 360とPS3を構成する部品の価格に大きな開きがあることの、主な理由だ。このドライブには1台あたり200〜300ドル以上のコストがかかると推定されている。PS3に搭載されるプロセッサも値段が張る。
新しいゲーム機にはさまざまな機能が搭載されるため、具体的なコストの推定が難しくなっている。この市場のなかで、PS3は、Rambusが設計したXDRメモリを搭載した数少ないマシンの1つとなるであろう。
なかには、総コストの推定を変更するアナリストもいる。Merrill Lynchは公表した調査レポートのなかで、PS3の構成部品のコスト合計は、着脱可能なドライブを含めずに900ドルにのぼると記載していた。しかし後にMerrillはCNET.News.comに対し、800ドルの誤りであったと訂正している。
また、多くのアナリストは残りの構成部品のコストについて、PS3でもXboxでもほぼ同じであろうと、推定している。
構成部品の価格推定には、マーケティング、ソフトウェア開発、広告などのコストは含まれていない。これらを含めるとPS3にかかる総コストはさらに増加することになる。SCEIの関係者は、価格設定についてコメントを控えている。
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