BCNは2月8日、POSデータベースサービス「BCNランキング」をもとにした、薄型テレビに関する販売動向の分析を発表した。
BCNランキングは、全国のパソコン専門店および家電販売店18社、合計で2205店舗(2005年12月末現在)の日次販売データを収集し、会員向けに配信するPOSデータベースサービスだ。今回はこのデータをもとに、薄型テレビに関する販売動向の分析を実施した。これによると、2006年1月における台数ベースの伸び率はプラズマテレビが前年同月比192.9%、液晶テレビは135%と高い伸び率を示した。構成比率については大きな変化がなく、液晶が薄型テレビの91.8%を占めている。
画面サイズを「37V型以下」と「38V型以上」に分けてそれぞれの構成比を見た場合、プラズマテレビが49.9%/50.1%とほぼ半々なのに対し、液晶テレビは94.1%/5.9%となった。もちろん製品ラインアップの違いも影響してくるが、液晶テレビは一般的なリビングサイズである37V型までが9割以上、プラズマテレビはリビングからホームシアター用の大画面モデルまで平均的に売れていることになる。
メーカー別に見ると、プラズマでは松下電器産業が37V型以下で77.4%、38V型以上でも54.0%と圧倒的なシェアを維持している。一方の液晶では、総合的なシェアについては相変わらずシャープがトップ。しかし画面サイズ別で見た場合、37V型以下はシャープが45.2%だが、38V型以上ではソニーが54.2%と2005年11月から3カ月連続でトップをキープしている。
BCNでは、大型サイズの製品が揃い始めた液晶テレビが、プラズマテレビの牙城である38V型以上の市場にどれだけ食い込んでいくかが今後の注目点になると分析している。
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