ボーダフォンは1月18日、2月下旬以降に発売する春の新モデル4機種を発表した。ボーダフォンとしては初めてサムスン電子製の端末を投入する。また、一部の端末で利用できる電話帳データのバックアップサービスも披露した。
新端末は第3世代携帯電話(3G)のサムスン製端末「804SS」、NEC製の「804N」、東芝製の「904T」、第2世代携帯電話(2G)のシャープ製端末「V403SH」。3G端末は3月中旬、2G端末は2月下旬の発売予定だ。
804SSは「3Gケータイ世界最薄」(ボーダフォン)という薄さが特徴。厚みは14.9mmで2.3インチのQVGA液晶、ステレオサイドツインスピーカーを搭載。外部メモリには対応していないが、140Mバイトのメモリを内蔵する。パソコンから楽曲を転送し音楽プレイヤーとして利用できる。オーディオファイルフォーマットはAACだ。また、MicrosoftのWordやExcel、PowerPointなどが閲覧できるドキュメントビューアーを搭載している。
「3Gケータイ世界最薄」というサムスン製の804SS |
世界的にVodafoneはサムスン製の端末を採用してたが、日本での展開は初めて。ユーザーインターフェースなどは日本向けの仕様になっているが、同じ形状の端末はすでにイタリアでも発売されているといい、グローバル市場向けの端末となっている。
804Nは450Mバイトのメモリを内蔵し、最大1000曲の楽曲データを保存できるほか、microSDカードを外部メモリとして利用できる。904TはモバイルFeliCaを搭載したおサイフケータイ端末。ただし、JR東日本のモバイルSuicaには対応していない。V403SHはストライプの模様が特徴的で、よく使う機能だけを大きな文字で表示して簡単に操作できる「シンプルモード」に対応する。
今回の端末の発売に合わせて、新サービスも開始する。まず、携帯電話の電話帳データを専用のネットワークサーバにバックアップしたり、サーバのデータを携帯電話に読み込んだりできるサービス「Vodafone Address Book」を904Tの市場投入時期に合わせて開始する。これにより端末が故障してもデータを紛失することがなくなり、端末の買換時にもデータの移行がスムーズになるとしている。インテリシンクのSyncサーバを使ったCSKシステムズのシステムを採用したという。利用料金は月額105円。対応端末は904Tのみとなっている。
このほか、大容量のコンテンツを夜間に配信するサービス「Vodafone live! CAST」も開始する。ネットワークの利用量が少ない午前2時から7時の間に最大1Mバイトのコンテンツを配信する。同様のサービスはauが「EZチャンネル」という名称ですでに提供しているが、Vodafone live! CASTの場合、動画には対応しないという。コンテンツはボーダフォンがサイバー・コミュニケーションズと共同で設立したジャパン・モバイル・コミュニケーションズが制作し、ボーダフォンが提供する。月額利用料金は31円となっている。対応端末は904Tと804Nだ。
ボーダフォンが力を入れるメール機能にも新しいサービスが登場した。絵文字などを3Dアニメーションで表示する「デルモジ表示」だ。利用料金は無料で、対応端末は904T、804N、804SSの3機種となっている。
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