カリフォルニア州パームデール発--ビデオゲームライターのNorm Edwardsは、「Xbox 360」を誰よりも先に手にするように見えた。だが、同氏は結局その目標を果たせなかった。
カリフォルニア州ブレントウッドから来たEdwards(33歳)は、Microsoftが当地で開催しているXbox 360発売記念イベントの「Zero Hour」で、米国時間21日の午後1時から同ゲーム機を求める列の先頭に並び始めた。まもなく何百人もの他のゲーマーが同氏の後ろに並び、同氏はにわかにセレブリティ扱いされ始めた。
だが、午後9時過ぎに正式発売が始まると、すぐにEdwardsは自分のXbox 360の入手順位が実は3番目になると知らされた。6時間も待った末に同氏が耳にした説明は、MicrosoftとG4 Networkが共催したコンテストの2人の勝者に、ぎりぎりになって列の先頭にならぶ権利が与えられたというものだった。
しかし午後9時にはすでに長蛇の列ができており、Edwardへのこのつれない仕打ちが順番待ちの人々の間に広まった。そこで、Xbox 360の販売に関してMicrosoftのパートナーになっている大手小売チェーン、Best Buyの社員が介入し、結局Edwardは、テレビ局のカメラマンがコンテストの勝者を撮影しているかたわらで、だれよりも先にXbox 360を手渡されることになった。
21日夜に各地の小売店に用意されたXbox 360は20万台で、この砂漠の町でのイベントはその皮切りとなるものだった。全米各地の小売業者は22日午前零時1分に店のシャッターを開けることになっている。しかし当地では、全米や世界各地から集まった2000人を超える招待客が、20日夜からほぼ30時間にわたってゲームをプレイしたり、音楽を楽しんだり、他のゲーマーと一緒に時間を過ごしていた。
21日の午後9時が近づくに従って、 Xbox 360購入希望者の列が、このイベントが開かれた約5600坪の飛行機の格納庫の後ろの角から長く延びていった。この列は格納庫の片方の端まで延び、そこでいったん折り返したあと、再び反対側の端まで続いた。行列に並んだ人々はほとんどが白いビーンバッグに腰掛けて待っていた。たまたまXboxの展示コーナーのそばに座った運のいい人々は、順番待ちの間にゲームをプレイすることができた。
カリフォルニア州アナハイムから来た23歳の青年、 Anthony Sagerは Edwardsのすぐ後ろに並んだ。 Sagerは、 MicrosoftとBest Buyがとった Xbox 360の販売方法に感心していた。両社はこの日、発売よりも先に代金を支払った顧客にリストバンドを渡していた。このリストバンドを手にした者は、同ゲーム機の発売後に行列に並ぶと、優先的に前へ通された。
このやり方は、予想よりもうまくいった。Best BuyとMicrosoftの社員は、購入待ちの列が解消されるまでに約2時間かかるだろと予想していたが、ふたを開けてみれば、わずか45分後には列の最後尾にいた人間に Xboxを手渡すことができた。
それでも、この行列に最長で8時間もならんだ人々にとっては、列の最前部に並ぶことにはそれだけの価値があった。
「これでビデオゲームの歴史の一部になることができた」とSagerは言う。「 Xbox 360はTargetでも売っているが、少なくともここなら(行列待ちの間に)ゲームをプレイできる」(Sager)
さらに、Sagerは、この後自宅近くにあるBest Buyまで車をとばし、22日午前8時の回転を待っているはずの友人たちに、一足先に手に入れた新型ゲーム機を自慢するつもりだと述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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