Voodoo Computersが、テクノロジーにもそれなりにスタイルを求める消費者に向けて2種類のPCを発売した。
「Idol」というこのマシンは、Apple ComputerのMac miniとよく似た形をしており、大きさもほぼ同じだが、CPUはIntelのPentium Mプロセッサを搭載している。このマシンは、今年はじめに発表されたIntelのリファレンスデザインをベースに設計されているが、Voodooは独自に冷却技術を追加して、オリジナルのプロトタイプに組み込まれているものより高速なプロセッサを搭載できるようにしている。
Idolの価格は900ドルからとなっており、ピンク、オリーブなど全部で11色のカラーバリエーションが用意されている。また、ハードディスクの容量は40Gバイトから120Gバイトで、Windowsオペレーティングシステムを搭載しないものも選ぶことも可能だ。
VoodooのこのマシンはMac miniより高価だが、それとは別に台湾メーカーのAOpenでもMac miniを真似たPCの発売を計画している。このPCもやはりIntelのリファレンスデザインをベースにしているが、ただし安価な製品を求める消費者向けになる予定だ。
さらに、Voodooは同社の「Doll」PCシリーズをアップグレードした。Dollは、Idolに比べて約2倍の大きさがあり、キューブ形をしている。ただし、このマシンには2枚のビデオカードとAMDのデスクトップ用プロセッサ「Athlon 64」が搭載されている。
パソコンに対する見方やその使われ方を変えようとする試みは以前から続けられてきており、時には成功を収めた事例もあるが、この2つのマシンもその一部と言える。たとえば、Idolはすでに1台以上のPCを保有しており、音楽やビデオ、写真の保存用に新たなマシンの購入を検討するようなユーザー向けの製品だ。
また、これは子供の利用を想定して設計された数少ないPCの1つでもある。こうしたマシンは、失敗に終わったバービーPC以来ほとんど出されていない。Voodooの創業者兼CTO(最高技術責任者)であるRahul Soodは、自分にも娘がいることから、Idolのコンセプトを気に入っている。同氏は自分の子供にもPCを持たせたいと考えたが、しかし子供部屋に事務用の無骨な筐体を持ち込むのが嫌だったという。
「このPCは(Intelの)リファレンスデザインをベースに設計されている。あの設計は非常に素晴らしい。とても組み立てやすくできている。だが、私の娘があれほどの計算処理能力を必要とするとは思えない。彼女はまだ8歳だ」(Sood)
対照的に、Dollはよりマニアックなユーザー向けとなっている。同システムはもともと、各地で開かれるトーナメントに出場するために簡単に持ち運べるPCを必要とするゲームマニア向けに設計されたものだ。ただし、Voodooによると、エンジニアやグラフィックデザイナーも同シリーズの製品を購入しているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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