Apple Computerは、年末までにさらに多くのiPodの発表を予定している。同社幹部が米国時間11日に明らかにした。
AppleのエグゼクティブバイスプレジデントTim Cookは、12日午前に予定される報道陣向けイベントで新型iPodが発表されるかどうかは明らかにしなかった。しかし同氏は、11日に行われたアナリストとの電話会議のなかで、今年発表になる新型iPodが「iPod nano」だけではないことを示唆した。
「核となるiPodのラインアップについては、1年以上前から全く新しいバージョンの開発に着手している。旧製品については前四半期で終了した。われわれは、これまでのラインアップでもかなりの業績を残したと思う。だが、新しいiPod nanoや、まだ未発表のかなり革新的な新製品など、ホリデーシーズン向けに投入する新しいラインアップでは、さらに素晴らしい結果が出せると考えている」(Cook)
Appleがハードディスクを搭載するiPodにビデオ再生機能を追加するのではないかという噂がしばらく前から大きな話題になっている。だが、同社CEO(最高経営責任者)のSteve Jobがそのような製品に否定的な発言をしていることや、それらの製品の人気向上につながる市販ビデオの販売が難しい点を考えると、ビデオ対応のiPodが出る可能性は低いとの声もある。
レコード会社各社の幹部らは、iTunesでのミュージックビデオ販売を見据えた幅広いライセンス契約をAppleが求めていることを認めている。だが、映画会社各社はまだ主要作品を同様の形式で提供してはいない。
GartnerG2のリサーチアナリスト、Mike McGuireは、「ビデオiPodが話題だが、需要はどのように喚起するのか。ミュージックビデオがその役割を果たすのか。これらのビデオをタダで手に入れることに慣れている人が非常に多く存在する」と述べている。
iPodの売上は引き続き増加しているが、数カ月前のすさまじい勢いは一段落している。9月24日締めの直近の四半期では、645万台のiPodが販売された。この販売台数は1年前の3倍だが、前四半期比ではわずか5%しか増えていない。
Appleにとっての課題の1つは、フラッシュメモリベースのiPod nanoの需要がAppleの供給力を大幅に上回っていることだ。同社は11日、iPod nanoの需要に応えようとはしているものの、部品不足が足かせとなっていることを明らかにした。
Appleによると、nanoは発売後17日間で100万台が出荷されたという。だが、需要はそれをはるかに上回っており、供給が追いつくのはいつになるか分からないという。
一方、AppleはMacに関して、在庫数が望ましい水準以下であることを指摘している。同社はこのような状況を改善したい考えを示したが、Macの新モデルでそれが実現するかどうかには言及しなかった。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」