Apple Computerが新たに発売した「iPod nano」は「信じられないほど小さい」ことが売りだが、一部の購入者はこれが信じられないほどデリケートなのではないかと疑い始めている。
それ以外の点では絶賛されているnanoにもいくつかの苦情が出されており、なかでもカラー画面がきわめて容易に傷ついてしまうという苦情がもっとも多いようだ。
Appleサイトにある掲示板には、この画面の傷に関するスレッドがあり、すでに250件ほどのコメントが書き込まれているが、そのなかにはBrian Casonというnanoユーザーの次のようなコメントも見られる。
「nanoのケースにキズが付いてもあまり気にはならないが、手元にあるものは、すべての画像がゆがんで見えるほど画面のキズがひどい」とCasonは書き込んでいるが、このスレッドには他にもこれに似たコメントが多く見られる。「持ち歩く時は短いパンツの小さいポケットにいつも入れていたし、キズが付くようなものは一緒に入れていない。四六時中大切にポケットに入れていただけなのに(しかも、ほかには絶対何も入れていないのに)、どうすれば画面が紙ヤスリをかけたようになってしまうのか見当も付かない」(Cason)
nanoの問題に関しては、先週ほかにも複数のユーザーが、画面に不可解なヒビ割れが生じたなどの不満を訴え始めた。あるnanoユーザーは、「flawedmusicplayer.com」(それ以前は「ipodnanoflaw.com」という名前だった)というサイトを立ち上げ、nanoの画面が購入後わずか4日で壊れた経緯を説明している。このユーザーは、同じ問題に遭遇したユーザーが他にもいないかどうかを知ろうとしており、またAppleに対してはnanoをリコールしてもっと頑丈な画面を搭載するように示唆している。
Nanoのリリースを見て惚れ込んだという同サイトの主宰者は、「これはあまりに壊れやすい。Appleは、これをポケットに入れて使うように宣伝している。Steve Jobsだって発表の時これをポケットから取り出して見せていた」と述べている。「これをポケットに入れて持ち歩いたし、座ることもあったが、しかしその上に座るようなことはなかった」(同ユーザー)
この問題について、しかるべきApple関係者からコメントを得ることはできなかった。
Nanoユーザーのなかには、flawedmusicplayer.comに宛てたメールの中で、自分のnanoの画面には何の問題も発生していないとし、その根拠に異論を唱えている。彼らは、この問題は不適切な使い方が原因だとし、Nanoが極限状態に耐えることを証明するArs Technicaのレポートを参照するよう訴えている。
だが、この問題について同様の障害例を示した電子メールも複数あり、これが設計上の欠陥なのか、それとも製造品質に問題があった例外的な事例なのかどうかが議論されている。
iPodnnは、少なくともiPodの修理業者1社が一時的にNano用LCD関連の修理料金を引き上げたことを指摘した。このiPodResQによると、「LCDの供給量に対する圧倒的な需要の高さ」が引き上げの要因だという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」