マイクロソフトは9月15日、次世代ゲーム機「Xbox 360」の日本における税抜き販売価格が3万7900円になると発表した。日本での発売日は12月10日になる予定で、リッジレーサー6など7タイトルが同時発売される。なお、欧米では本体にHDDを搭載しない「Xbox 360 Core System」という廉価版が販売されるが、日本ではHDD搭載モデルのみとなる。
Xbox 360は、ハイビジョン対応、ゲームやビデオチャットなどのオンライン機能、本体のパネルをさまざまなデザインに変えられるなどのカスタマイズ機能を特徴とする次世代ゲーム機だ。
日本でHDD搭載モデルのみを発売する理由について、「日本では、その他の地域と比べてブロードバンド環境が整備されている。日本のゲームメーカーは、HDDを必要とするコンテンツをより多く出してくるだろう」(マイクロソフト執行役Xbox事業本部長の丸山嘉浩氏)と、日本のマーケットを考慮した結果だと説明した。
今後のHDD非搭載モデルの発売については、「現時点では決めていない、発売する可能性はある」(丸山氏)とコメントした。一方で、「ファイナルファンタジーXIなどのMMORPG(大人数同時参加型ロールプレイングゲーム)はHDDがないとプレイできないが、基本的にゲームそのものはHDDなしで遊べることが前提となっている」ともコメントしており、高額のHDDモデルしか販売されないことについては不満の声も上がりそうだ。
12月10日に発売されるゲームタイトルは、ナムコの「リッジレーサー6」「フレームシティ」、テクモの「DEAD OR ALIVE4」、ユービーアイソフトの「トムクランシーシリーズ ゴーストリアン アドバンスウォーファイター」、フロムソフトウェアの「エム〜エンチャント・アーム〜」、キャビアの「テトリス ザ・グランドマスターエース」、マイクロソフトの「エブリパーティ」の7つ。
このほか現在日本向けに100タイトルが開発中としており、その中から28タイトルが9月16日から幕張メッセで開催される「東京ゲームショウ2005」のXbox 360ブースで公開される。会場には約80台の試遊台を用意するとしており、コンテンツによっては実際に来場者が遊べるという。マイクロソフトは、「まずはお客様に楽しいと感じてもらうこと。新鮮な感動を持ってもらうことが日本市場で勝つカギとなる」と意気込む。11月には、東京青山にユーザーが実際にXbox 360を体験できる「Xbox 360 LOUNGE」をオープンする予定だ。
Xbox 360はオンラインゲームサービス「Xbox Live」に対応する。Xbox 360では、主要機能が利用できる無料の「Xbox Live シルバー メンバーシップ」と、複数のプレイヤーとネットワークを通じてゲームを楽しむためのサービスが利用できる有料の「Xbox Live ゴールド メンバーシップ」の2つの会員制度がある。ゴールド メンバーシップの会員費は1カ月780円、3カ月1980円、12カ月4980円となっている。クレジットカードのほか、マイクロソフトが提供するプリペイドカードでも支払える。プリペイドカードはゲーム量販店のほか、ローソン、ファミリーマート、サークルK、サンクスでも販売される予定だ。
マイクロソフトは同日、欧米での発売日も明らかにした。北米では11月22日、欧州では12月2日に発売される予定だ。これは「各国の年末商戦に間に合うタイミングにしたため。決して発売日の順番が市場の重要度を示しているわけではない」(丸山氏)という。
米Microsoftでは8月、Xbox 360の価格の欧米におけるを明らかにしていた(関連記事)。HDDを搭載しないCore Systemは北米で299ドル99セント(邦貨換算で約3万3000円)、欧州では299ユーロ99セント、英国では209ポンド99ペンスで販売される。
HDD搭載モデルはワイヤレスコントローラー、音声チャットを楽しむためのヘッドセット、ハイビジョン対応機器に接続するためのコンポーネントHD AVケーブル、Windows XP Media Center Edition 2005搭載PCを操作するためのメディアリモコンなどが付属して北米で399ドル99セント、欧州で399ユーロ99セント、英国で279ポンド99ペンスでそれぞれ販売される。日本で発売されるモデルはこれよりも安いが、その分ヘッドセットが付属していない。
日本で販売される基本パッケージの内容は下記のとおり。初回生産限定の「Xbox 360 発売記念パック」に限り、本体などの基本パッケージに加えてXbox 360 ヘッドセットが付属する。なお、出荷目標台数などは公表していない。
【基本パッケージ内容】
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