KDDIは8月2日、非接触ICチップの「モバイルFeliCa」を搭載したauのCDMA 1X WIN対応端末2機種を発表した。発売は9月の予定だ。
ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製の「W32S」と日立製作所製の「W32H」がある。いずれもauのFeliCaサービス「EZ FeliCa」に対応し、電子マネー「Edy」のEZアプリをプリセットで搭載する。
EZ FeliCaに対応するのは、JR東日本が2006年1月から開始する「モバイルSuica」のほか、日本航空(JAL)や全日本空輸(ANA)、ビッグカメラやヨドバシカメラ、JCB、イーバンク銀行、日本信販など全部で19社。「9月のサービス開始時点で、10社以上のFeliCaアプリが利用できるようになる」(KDDI au商品企画本部プロダクト統括部長の酒井清一郎氏)という。KDDIでは今後、WIN端末にFeliCaを標準搭載していく考えだ。
W32Sは大きさが幅48mm×長さ98mm×高さ23mmで、モバイルFeliCa搭載端末としては最小サイズという。WINでは初めて着せ替えパネルに対応し、10種類のパネルが用意されている。また、メモリ領域のうち、これまでデータフォルダとBREWフォルダに分かれていた専用領域をなくして共有化した。メモリ容量は45.5Mバイトで、「着うたフルや写真データなどをたくさん保存できるようになった」(酒井氏)としている。
W32HはPC用サイトが見られるフルブラウザ「PCサイトビューアー」と、WordやExcel、PowerPointなどのファイルが閲覧できる「PCドキュメントビューアー」に対応した。また、CDの楽曲をPCに取り込んで携帯電話に転送するPC用ソフト「SD-JukeBox Ver.5.0 LE for W32H」が同梱されており、ユーザーが持っているCDの楽曲を携帯電話で楽しめる。「ユーザーがすでに持っている曲はCDから携帯電話に転送し、持っていない曲は着うたフルでダウンロードしてもらう。この2つは両立できる存在だと考えている」(酒井氏)
いずれの端末も、既報の通りSIMカードの「au ICカード」に対応する。このため、au ICカードを差し替えることで複数の端末を利用することもできるようになっている。
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