Nokiaが、Apple Computerの持つオープンソース関連の知識を活用して、次世代スマートフォン用のブラウザを開発した。
Nokiaのスマートフォン「Series 60」向けのソフトウェアパッケージに組み込まれる新しいブラウザは、6月に登場すると見られている。このブラウザには、Appleのウェブブラウザ「Safari」に採用されているのと同じオープンソース技術「WebCore」ならびに「JavaScriptCore」が搭載される。Safariは「K Desktop Environment(KDE)」のオープンソースブラウザ「Konquerer」に使われている「KHTML」および「KJS」をベースにしている。
Nokiaによると、同社の新ブラウザは、ソフトウェア開発者にとってはカスタマイズが容易で、ユーザーにとっては新機能を提供するものになるという。データ通信 は、Nokiaの成長戦略にすでに欠かせないものになりつつある。同社は2009年までに、携帯電話事業者の売上に占めるデータ通信の割合を23%まで高めたいと考えている。
Nokiaはまた、今後Appleとオープンソース関連で協力を進めていくとともに、オープンソースコミュニティに積極的に関与していくと述べた。
Nokiaの最高戦略責任者、Tero Ojanperaは、「オープンソースソフトウェアとLinuxは興味深い現象だ。Nokiaにとっても新しいことではない。われわれは、ますます多くのオープンソース技術を自らの開発に使っていく」と述べている。
オープンソースに対するNokiaの関心の高さを顕著に示す一例がブラウザだ。Nokiaは2年前、Mozilla FoundationのMinimoプロジェクトに出資し、MozillaのGeckoレンダリングエンジンをベースにした電話機用ブラウザを開発した。Minimoグループは今夏、MicrosoftのWindows CE OS用にブラウザのバージョン0.1をリリースすることになっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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