携帯端末やスマートフォン向けにソフトウェアを開発するイタリアのベンダーに勤務するある開発者は、PalmSourceが抱えるCobaltのライセンス問題について、同社の製品発表のタイミングが原因だと指摘している。
PalmSourceはスピンアウトの直後に「Cobalt 6.0」という新OSを発表した。だが、同社が新OSの発表時に明らかにした製品ロードマップには、機能を満載した「Cobalt 6.1」も含まれていた。
「あのロードマップを見せたのは間違いだった。ライセンシー各社は6.1を待ちたいと考えた」と先述の開発者は言う。「最初のバージョンには電話機能が一切なかった。VGAもBluetoothもない。ユーザーインタフェースだけのもので、ライセンシー各社が開発を進めるにはコストがかかりすぎた」
そこでライセンシーの多くは、様子を眺めながら、Cobalt 6.1をひたすら待つことになった。(その後、Cobalt 6.1は昨年末に発表された)。PalmSourceは過ちを繰り返したと、先の開発者は語る。
PalmSourceはCobalt 6.1の投入後まもなく、China MobileSoftの買収を発表した。その結果、PalmSourceはLinuxベースの製品を開発することになった。
「LinuxベースのPalm OSが発表されたため、ライセンシー各社はそれを待つことにした。同じことが繰り返されているのだ」と先の開発者は述べている。
各携帯端末メーカーや携帯電話会社は、新しい携帯電話用のOSとして、もっと実績が証明されているものを選びたがる。彼らが好むのは、MicrosoftやSymbian、Research In Motionの開発するOSだとBurdenは指摘している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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