Nokiaは現地時間25日、無線ブロードバンドネットワークを使ってウェブにアクセスするための小型携帯端末を発表した。この製品は、同社にとって初めてのLinux搭載端末であり、また通話機能を搭載しない製品としても初めてのものだ。
同社によると、今回発表になった「Nokia 770 Internet Tablet」はウェブ閲覧および電子メール機能を備えているという。この端末はズーム機能付きの4インチ・タッチパネル式スクリーンとオンスクリーンキーボードを装備する。Nokiaによると、インターネットへの接続はホットスポットを利用するか、Bluetooth搭載の携帯電話を使うことになるという。
このタブレット型端末は、Linuxベースの「Nokia Internet Tablet 2005」ソフトウェアで動作する。このソフトウェアには、デスクトップLinuxとオープンソーステクノロジーが含まれる。同端末にはインターネットラジオ、RSSニュースリーダー、画像ビューワーや特定のメディア向けのメディアプレイヤーのようなソフトウェアが搭載されている。Nokiaは、Maemoプラットホーム用の開発者ツールを提供し、今後の開発作業を促進する予定。
この端末は、欧米の一部の市場では第3四半期に出荷される予定で、価格は350ドル程度になるという。
電話メーカー各社はこのところ、インターネット接続や電子メール機能を含む、さまざまな機能を搭載したスマートフォンを投入してきている。その一方で、コンピュータメーカーは追加機能を搭載した小型PCを開発している。
「これは、ブロードバンドとインターネットサービス用のオープンソース製品開発に向けた第一歩だ」と、NokiaのJanne Jormalainen(コンバージェンス製品担当バイスプレジデント)はプレスリリースのなかで述べている。「われわれは定期的にソフトウェアをアップデートしていくつもりだ。来年前半を予定している次回のソフトウェアリリースでは、VoIPやインスタントメッセージのような、プレゼンスベースの機能をサポートする」
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
地味ながら負荷の高い議事録作成作業に衝撃
使って納得「自動議事録作成マシン」の実力