ソニーは米国時間7日、北米でのPlayStation Portableの売上台数を初めて公表し、発売から2日間で50万台が一気に売れたことを明らかにした。
PSPの売上については、売り切れになるとの予想も多く、3月24日の発売日には熱狂的なファンが数時間前から行列を作るなどしたが、結局即時完売にはならなかった。それでも、この50万台という数字はソニーにとって励みになるものだ。
Sony Computer Entertainment America(SCEA)は声明を出し、PSPが発売第1週目で1億5000万ドル以上の売上高を記録したことを明らかにした。これはゲーム機発売時の新記録だという。
SCEAの平井一夫社長はこの声明のなかで、「われわれは何よりもPSPの発売を待ち望んでいた。PSPは発売からわずか2週間しか経っていないが、すでに業界全体に影響を与えている」と述べている。
ソニーはPSPを、日本では昨年、そして北米では3月に発売したが、同社ではこの製品を新しいポータブルエンターテイメントのトレンドを作り出す画期的なデバイスと位置づけている。ソニーでは北米市場での発売にあたり、100万台の在庫を用意したが、その多くは発売前に予約分で消えてしまった。
PSPは、ゲーム/コンピュータショップといった専門店ではすぐに完売したが、Wal-MartやBest Buyといった大型小売店にはまだ在庫があるとの情報が、先週ネットの掲示板などで飛び交っていた。
American Technology ResearchアナリストのP.J. McNealyは、先週公表したレポートのなかで、PSPの売れ行きについて「堅調だが、目を見張るほどではない」と述べている。同氏によると、調査した150店舗のうち、在庫切れになっていたのはがわずか3分の1で、多くの店舗は100台以上の在庫を抱えているとの回答だった。同氏は、あわせて20万台以上の小売在庫がまだあると予想している。
しかしMcNealyは、ソニーが戦っているのは短距離レースではなく、マラソンのような長期戦であると注意を促し、同社では今年末までに500万台のPSPを北米で販売する計画であると指摘した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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