シャープがデジタルオーディオプレイヤー市場に参入する。フラッシュメモリを使った厚さ9.4mmのオーディオプレイヤーを4月15日より販売する。松下電器産業がSDメモリーカードを差し替えできる端末を発表するなど、同市場の競争は激化している。先行するアップルコンピュータや韓国メーカーを国内家電メーカーがどこまで追い上げられるかが焦点となりそうだ。
フラッシュメモリを使った「MP-A100」「MP-A200」 |
今回発表された製品はメモリ容量が256MBの「MP-A100」と同512MBの「MP-A200」の2機種。いずれもFMラジオに無線で楽曲を送信できるFMトランスミッターを搭載している。これにより、カーオーディオやオーディオ機器のスピーカーを使って音楽を聞くことができる。
FMチューナーを内蔵しており、FMラジオが受信できるほか、受信した番組を録音することもできる。デジタルボイスレコーダー機能も備え、MP3形式で会議を録音することも可能だ。
楽曲ファイルはWMA(Windows Media Audio)とMP3に対応する。リンクインケーブルを使えば、PCを介さずCDプレイヤーなどから直接音楽を録音することができる。
今回、デジタルオーディオプレイヤー市場に参入した理由について、同社では「デジタルオーディオプレイヤー市場は今後も拡大が見込める市場と判断したため」と説明する。製造は中国で行っているという。
大きさは幅54mm×奥行85.6mm×厚さ9.4mm。重さは約70g。連続再生時間は最大約20時間。オープン価格だが、市場想定価格はMP-A100が1万5000円前後、MP-A200が2万円前後。生産目標は月産3万台としている。
デジタルオーディオプレイヤー市場はアップルのiPodがヒットしたことなどから、急速に市場が拡大している。この市場を狙って、出遅れていた国内電器メーカーも相次いで製品を発表している。今年2月には音響機器メーカーのケンウッドが同市場に参入した。また、3月17日には松下電器も「ディースナップオーディオ」というブランド名で、SDメモリーカードを差し替えできる端末などを発表している。
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