3、4月の新入社・新入学の時期には毎年、さまざまなデジタルツールが売り場をにぎわせる。その一つである「デジタルボイスレコーダー(ICレコーダー)」は、以前のカセットレコーダーにとってかわり、いまや、ビジネスシーンに不可欠なツールとして広く普及している。しかし、ここに来てICレコーダーに近い性能を備えた携帯オーディオプレーヤーが躍進、その市場を脅かす強力なライバルとして台頭してきた。
携帯オーディオプレーヤーは、「iPod shuffle」の大ブレイクをはじめ、いまや販売店においても専用売り場を拡充するほどの人気を誇っている。そして、「iriver」や「Rio」の製品には、ボイスレコーダー機能がついているだけでなくFMチューナーまで搭載。さらに価格も廉価であるなど、レコーダー専用機を凌ぐ魅力を備えている。
「BCNランキング」2月2週の携帯オーディオ販売台数トップ20を見ると、なんと半数以上の11機種がボイスレコーダー機能を備えている(表1)。これでは、今までICレコーダーを選択していたはずのユーザーが、携帯オーディオの商品に流れていってしまう可能性が大だ。
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