ラップミュージシャン50 Centの最新のヒット曲「Candy Shop」がBillboardヒットチャートを上昇中だが、ある端末メーカーの計画が実現すれば、ラップに限らずあらゆるジャンルの音楽ファンが音楽とお菓子に抱く情熱をミックスできるようになるかもしれない。
お菓子市場で最も知られているハンドヘルドデバイスといえば、頭部に動物やキャラクターの顔を持つ棒型キャンディーケース「PEZディスペンサー」だろう。この伝統あるPEZディスペンサーがデジタル分野に進出することになった。PEZディスペンサーを製造するPez Candyと先ごろライセンス契約を締結したLincoln West Studiosという機器設計企業は、PEZディスペンサーの形をしたMP3プレイヤー「PEZ MP3」を間もなく発売する予定だ。
Lincoln Westが米国時間24日付けの自社ブログに掲載した詳細計画に基づくと、「PEZ MP3」は今夏にも登場する予定という。端末はSamsung製のチップを搭載し、液晶画面も備える。メモリ容量は512Mバイト。ミズーリ州スプリングフィールドを本拠地とする同社の社長Patrick Misterovichによると、少なくとも2方向から見た場合の端末の外観はPEZディスペンサーとまったく同じで、さまざまな色が提供されるという。
PEZ MP3には、由緒あるキャンディを搭載するスペースはないが、頭部は本物のPEZ Candy製ディスペンサーで提供される各種キャラクターと交換できる。PEZ Candyは先日『Star Wars』に登場するキャラクターの頭を持つディスペンサーを新たに発売しており、これをPEZ MP3用に買う人も多いと期待される。
PEZ MP3はサードパーティがLincoln West向けに製造することになっており、米国市場向けの初回生産台数は約1000台を予定している。製品にはイヤホンとPC接続用USBケーブルが付属し、値段は129ドル。Lincoln Westのウェブサイトで直販される。Misterovichによると、軽量な「PEZ MP3」は6つの操作ボタンをもち、液晶画面に状態が表示されるという。
Misterovichは、ミントキャンディーメーカーのAltoidsが、ポケットサイズのキャンディー缶を活用したオリジナルアイデアコンテストを実施したことから、今回のPEZ MP3を思いついたと述べている。Altoidsのコンテストで勝利を収めたのは、Apple Computerのデジタル音楽プレイヤー「iPod」用のスピーカーをAltoidsの缶に入れることを提案した人物だった。
Misterovichは「(キャンディの缶が)電化製品に使われるとは、思いもしなかった。すばらしい発想だ」とMisterovichは述べる。「自分もコンテストの参加者ならどうするかと考えた。そして、PEZの形をしたMP3プレイヤーを思いついた。このアイデアはすごくクールで、たくさんの人にアピールできると確信している」(Misterovich)。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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