米Adobe SystemsとNTTドコモは3月9日、ドコモの第3世代携帯電話FOMAにPDF文書閲覧ソフトウェアのAdobe Reader LEを搭載することで合意したと発表した。これにより、FOMA端末からiモードを利用してPDFファイルを閲覧できるようになる。
今回ドコモが採用したAdobe Reader LEはFOMA向けにAdobeとACCESSが共同開発したもの。Adobe Reader LEでは、テキストの検索やファイルの回転といったパソコン向けAdobe Readerと同じ機能が使える。また、iモードを利用することで、PDFファイルに掲載されているリンク先への移動や電子メールの送信、電話発信が簡単にできるようになる。
両社によれば、携帯電話のインターネット機能と連携した携帯電話向けPDFファイル閲覧機能の提供は日本で初めてという。
Adobe Reader LEを使ったサービス例として、両社では路線図やカタログ、明細書、アナリストレポートなどをウェブ上からFOMAにダウンロードすることを想定している。
今回のサービスについて、NTTドコモ マルチメディアサービス部長の夏野剛氏は「デファクトスタンダードの1つとして全世界で使われている電子文書フォーマットであるPDF形式のファイルが携帯電話で読めることで、個人ユースやビジネスユースなど幅広い顧客のニーズに応え、FOMAの可能性を大きく広げてくれると期待しています」とコメントしている。
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