昨年、事業の中心を携帯音楽プレイヤーにシフトしていたVirgin Electronicsが、この戦略変更から1年も経たずに活動を停止することになった。
同社の関係者は米国時間8日、同社が活動を停止したことを正式に認めた。Virgin Groupが資金を出した同社は、昨年7月にニューヨークからシリコンバレーに拠点を移し、斬新なデジタル家電製品を開発するための人材集めを行おうとしていた。
当時、Virgin ElectronicsのCEO、Greg Woockはデジタルオーディオ分野は依然として未開拓の市場だとコメントしていた。
「デジタル音楽市場は誕生したばかりで、革新の余地がたくさんある」と、Woockは声明のなかで述べていた。Virgin Electronicsは、ユーザーエクスペリエンスと革新性に重点を置いて差別化を図ろうとしていた。
しかし、この分野はすぐにさまざまな競合相手がひしめくようになった。Apple ComputerのiPodが大成功を収めたことで、さらに多くの企業がこの市場に参入し、またソニーやDell、Creative Labsのような大手も競争に加わったことで、小規模な企業が押し出されようとしている。
「現在この市場で重要なのは流通チャネルの確保で、市場はiPod対その他という構図になっている。相当ユニークな製品でなければ、iPod以外のプレイヤーが店頭に並ぶのは難しい。Virginは、量販店のTargetなどでも販売されていたが、それでも市場に影響を及ぼすことはなかった」と市場調査会社NPD TechworldアナリストのStephen Bakerは述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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