Apple Computerは米国時間23日、iPod miniとiPod Photoの新モデルを発売し、また一部のモデルで値下げを実施した。
今回同社が発売したのは、6Gバイトのハードディスクを搭載するiPod miniと、30Gバイトおよび60GバイトのiPod Photo。新しいiPod Photoでは、アダプタを使って直接デジタルカメラに接続し、写真を表示することが可能。また新型miniのほうはバッテリー駆動時間も長くなっている。
これらの新モデルは、人気の高い同社のハードディスク搭載携帯音楽プレイヤーの品揃えを拡充し、同製品ラインのデジタル写真関連機能を強化するもの。また、iPod Photoに対応する29ドルのカメラアダプターは、コンピュータを経由せず、iPodとデジタルカメラを直接つなぎたいという要望に応えたものだ。
Appleは、6Gバイト版のiPod miniを249ドルで発売したのにあわせて、4Gバイトモデルの価格を199ドルに引き下げた。2004年1月に登場した同モデルはこれまで249ドルだった。
一方、iPod Photoの30Gバイトモデルは349ドルで、60Gバイト版は449ドル。Appleはこれまで、40Gバイトのモデルを499ドル、60Gバイト版を599ドルで販売していた。
iPod Photoの大幅な価格引き下げにより、カラー画面は上級仕様から事実上の標準となり、299ドルで販売されるiPodの最下位モデル以外すべてに搭載される。AppleのGreg Joswiak(iPod製品マーケティング担当バイスプレジデント)はインタビューのなかで、iPod購入者の多くは50ドル余分に支払ってでも、ハードディスク容量が5割増で、カラー画面を搭載するモデルを購入すると予想される、と述べている。
「これがかなり人気の高いモデルになることはほぼ疑いない。PDAや携帯電話の場合と同様に、カラー画面ではすべてがきれいに見える」(Joswiak)
Appleはこのところ、さらに多くの消費者獲得を目指して製品の低価格化を進めてきており、1月にはフラッシュメモリベースのiPod Shuffleを発表し、またバーゲンハンター向けのデスクトップ機Mac miniも発売した。
Appleは、iPod Photoにカメラとの接続機能を追加したほか、iPod miniのバッテリー駆動時間も延長した。同社によると、新モデルは1回の充電で最長18時間利用できるようになったという。またJoswiakによると、iPod miniのカラーバリエーションは若干変更されたという。その結果、シルバーが残った一方でゴールドは廃止となり、またブルー、ピンク、グリーンについては、これまでよりも「鮮やか」なものになっているという。
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