Advanced Micro Devices(AMD)は米国時間28日、新興市場をターゲットとする低価格のインターネットデバイス「Personal Internet Communicator」を正式発表した。
Personal Internet Communicatorは既報の通り、Windowsベースのコンピュータを使ってインターネットに接続できる環境を、新興経済地域の消費者に提供するために設計されたものだ。
このデバイスには、ブラウザや電子メール、ワープロ、画像表示やマルチメディアファイル再生機能などが搭載されている。これはファンなしで稼動する密封されたデバイスで、人的なエラーのリスクを下げるため、アップグレードはサービスプロバイダだけが行えるよう設計されている、とAMDは説明している。
AMDによると、インドのTata Groupは同国の5つの都市でこのデバイスを販売するという。またCRCはメキシコの卸売業者と協力して、教育用ソフトウェアをインストールしたものを販売する。Cable and Wirelessはこれを、西インド諸島の国々で災害復旧活動用のデバイスとして導入する。AMDは他の地域でも、通信会社や政府組織と交渉を行っていると述べている。
このデバイスはキーボードとマウスとプレインストールされたソフトウェアを含めて185ドルで販売される。モニタ付きだと249ドルになるという。
ハイテク企業各社は、個人用のコンピュータがまだ手の届かない品物とされる市場向けの、革新的なデバイスの開発に力を注いでいる。インドのグループが開発したLinuxベースのハンドヘルド端末Simputerは、ベーシックなモデルで240ドルだ。カーネギーメロン大学はインドの研究グループと協力して、テレビやビデオ、電話としても機能する250ドルのコンピュータを開発した。
「コンピューティングの力は、人々を教育し、その創造力を解き放つだけでなく、企業や起業家に大きなビジネスチャンスと経済成長の機会をもたらす。そして、何十億もの人々にハイテク時代の恩恵を与えるものだ」とAMDの最高経営責任者(CEO)Hector Ruizは声明のなかで述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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