競争の激化するデジタル音楽市場だが、同市場を支配しているのは依然としてAppleのiPodであることが、各市場調査会社のレポートから明らかになった。
リサーチ会社NPD Groupが12日(米国時間)に発表したレポートによると、ハードディスク搭載型音楽プレイヤー市場の92.1%をiPodの各バージョンが占めたという。1年前の調査でiPodの各バージョンが占めた割合は82.2%だった。1位とは圧倒的な差があるものの、 Creative TechnologyとDigital Networks North America のRioがそれぞれ2位、3位につけ、シェアは3.7%、3.2%だった。
NPDのアナリストStephen Bakerはこの結果を、第4世代iPodの販売が好調なスタートを切ったことによるものと説明している。第4世代iPodは新学期前の購入シーズンにタイミングを合わせて発売された。
「音楽プレイヤー市場にとって、新学期前は非常に大きなシーズンであることが分かった。私の学生時代には、寮の部屋に大きなスピーカーやたくさんのコンポを持ち込まねばならなかったが、今はたった6オンス(約170g)のデバイスで済んでしまう」(Baker)
Appleがハードディスク容量4Gバイトの小型バージョンとして昨年発売したiPod Miniの売上も引き続き好調だが、RioのCarbonなど新デバイスと競合していることは間違いないとBakerは言う。
「ミニプレイヤー市場では競争が非常に激しくなりそうだ。ハードディスクが20Gバイト程度の音楽プレイヤーを購入する人は、おそらく使い道をはっきりと想定しているだろう。それに比べミニプレイヤーは、価格や形状、音楽ストアとの互換性などで競争が生じる可能性が高い」(Baker)
しかしiPodのライバルは、iPodの圧倒的な知名度と戦わねばならない。Piper Jaffrayが最近米国の10代の若者を対象に行なった購入嗜好調査からは、iPodが他の競合製品より圧倒的に好まれていることが分かった、と同社のアナリストJeff Klinefelterは述べている。調査対象の10代の若者600人のうち、すでにiPodを所有している人は16%、来年までにiPodを購入する予定だと回答した人は24%だった。一方、来年までに他の音楽プレイヤーの購入を計画している人はわずか8%だった。
Piper Jaffrayが行った別の調査からは、iPodが服、現金、自動車に次いで、米国の高校生が最も欲しいクリスマスプレゼントの第4位に挙がっていることが判明した。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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