PalmOneは米国時間4日に、モバイル製品ラインアップを刷新する取り組みの一環として、電池が切れてもデータを保持できる携帯端末を発表する予定だ。
情報筋によると、PalmOneの最新のビジネスユーザー向け携帯端末「Tungsten T5」には、データ消失を防ぐ不揮発性メモリが搭載されるという。この機能により、同端末のストレージ端末としての信頼性が向上している。同端末は400ドルで販売される。
さらにPalmOneは10月25日には「Treo 650」を発表する予定だ。Treo 650は、同社のスマートフォン製品ラインの最新製品となり、情報筋によると、高解像度画面とより高性能なプロセッサが搭載されるという。
PalmOneの広報担当は、この件についてのコメントを控えている。
PalmOneではこれらの製品を通して、縮小がすすむ携帯端末市場における、Hewlett-Packardをはじめとする企業各社に対するリードをさらに拡大したい考えだ。 PalmOneは台頭しつつあるスマートフォン業界においても、電話とスケジュール管理の機能をうまく組み合わせることでリーダーの地位に立っており、Nokiaのようなライバルを引き離している。
2つの市場で躍進を遂げる同社に寄せられる期待も高い。その良い例が、先月同社が黒字決算を発表した時だ。同社の売上高は大きく増加し、アナリストの予想を上回ったものの、株価は下がった。次の四半期に関する予想値が、アナリストらの予測を下回ったためだ。
こうした状況があるにも関わらず、PalmOneの製品は売れている。同社は8月27日締めの前四半期に約98万1000台の携帯端末とスマートフォンを出荷した。内訳は、スマートフォンの「Treo 600」が27万3000台、携帯端末が70万8000台となっている。同社はこれで合計66万1000台のTreo 600を出荷したことになる。また携帯端末の市場平均販売価格は183ドルだった。
BrighthandやTreoCentralなどの熱烈な携帯端末ファンが集うウェブサイトでは、PalmOneが発表する新製品の外観や詳細について様々な憶測が飛び交っている。
最新のTungsten T5は、人気のエントリユーザー向けビジネス端末「Tungsten E」のモデルを継承して作られたもので、Intelのハイエンド向けプロセッサXScaleを搭載し、256MバイトのメモリやSecure Digital拡張スロットを備える。
同社スマートフォンの最高機種となるTreo 650は今月後半に発表される予定だ。情報筋によると、外観は前身の「Treo 600」と同じような感じになるが、わずかに丸みを帯びており、キーが平らなキーボードを備えるという。また、320×320ピクセルの高解像度画面や1.3メガピクセルの内蔵型カメラを搭載するほか、Intelのハイエンド向けプロセッサXScaleプロセッサや着脱式バッテリが採用され、無線接続のBluetoothをサポートする。
同スマートフォンのオペレーティングシステム(OS)としては、PalmSourceの「Palm OS Garnet」が採用されている。PalmOneはGarnetを採用した理由の1つとして、Mac OSとの互換性を挙げている。PalmSourceでは現在のところ、Palm OS CobaltのPalm DesktopでMacをサポートする予定はなく、Windows版のみを開発している。
PalmOneでは、スマートフォン端末のラインアップを確立する取り組みの一環として、現行の最高機種「Treo 600」の出荷は継続するが価格を切り下げる予定だと述べている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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