Dellが写真/印刷市場でシェア拡大をねらっている。
同社は今秋、コンシューマ向けの携帯型写真プリンタを発表し、複合機の製品ラインにも写真印刷能力をアップした新機種を追加する計画だ。同社はまた、Kodakまたはキヤノンとの提携によるDellブランドのデジタルカメラ製品の提供も視野に入れている。だがデジタルカメラに関しては、少し先の話になりそうだと、Dellのイメージング&プリンティング部門ジェネラルマネージャ兼バイスプレジデントのTim Petersが、CNET News.comとのインタビューのなかで明らかにした。
Dellの携帯型プリンタは、4×6インチ(約10×15cm)のサイズの印刷が行えるもので、最低価格149ドルのHPの4×6プリンタ「Photosmart 325」等のライバル製品に対抗できる価格になる予定。このプリンタは、幅広い種類のデジタルカメラの画像データをすぐに印刷することも可能だと、Petersは説明した。
「われわれは、ユーザーが捜し求めているものを考慮に入れている。ユーザーはいつも価格(本体の価格とページあたりの印刷コストを含む)を気にしており、その点ではっきりと要望にマッチしたものを提供できる。さらに価格以外の面をみてもメリットがあるといえる」(Peters)
そのメリットとは、複数のメモリカードのサポートや、写真編集のための使いやすいインターフェイスの提供、スピーディな印刷機能だと、Petersは語った。
だが、必ずしもすべてのユーザーが携帯型写真プリンタを望んでいるわけではない。そこでDellでは、一体型インクジェットプリンタの製品ラインに写真印刷機能を強化したモデルを投入する計画を進めている。同社は新たに、印刷前に写真の閲覧や編集が行える液晶画面を内蔵したミッドレンジ向け複合機の「942」を提供する。また、ハイエンド向けの新製品「962」では、942以上の機能が提供される。Dellの現行のミッドレンジ向け複合機「922」は、今後エントリー向けの製品として販売される。これらの新製品は、各種の新機能を搭載しながら、従来とほぼ同じ価格帯--それぞれ約100ドル、150ドル、200ドル未満の値段で販売されるという。
Petersによると、Dellでは過去19カ月の間に20種類近いプリンタ製品を発売し、また世界約60カ国でこれらの製品を販売しているという。そして、今年は合わせて約500万台のプリンタを販売し、その売上はほぼ10億ドルに達する見込みだという。
だが、Dellはこれだけにはとどまらない。同社は2005〜2006年にも引き続き新しいプリンタ製品を投入する予定だ。また、デジタルカメラ市場への参入や、新たなサービスの提供についてもすでに検討しているが、このサービスのなかにはユーザーがネットを介してデジタル写真を共有したり、それをお店で印刷できるようにするものもあるという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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