Apple Computerの次期iMacが今週にも公開される見通しだが、そのデザインをめぐる憶測でMacファンのサイトが活気づいている。
米国時間26日、パリの空港内のエレベータで撮影されたとされる写真がウェブで公開されたことをきっかけに、新型マシンは同社フラットパネルディスプレイの新シリーズと同様の外観で、LCD画面の背面に基盤を収容する形になる、との噂が飛び交った。真偽が未確認のこの写真には、独特の白と黒の箱に至るまで本物そっくりな、おなじみのAppleのパッケージに収められた、スリムなオールインワンコンピュータが写っている。
この写真が登場する約2週間前には、Think Secretサイトが新型iMacに関する情報を掲載していた。同サイトの説明では、17インチのディスプレイと1.6GHzのG5プロセッサを搭載するモデルと、20インチのディスプレイと1.8GHzのG5プロセッサを搭載するモデルの2種類が新たに発表され、価格は1300〜2200ドルの間で、ディスプレイの背面にマザーボードを収めたオールインワン型のデザインになる、とされていた。
AppleInsiderサイトも同様の詳細を伝えたが、こちらはそのデザインを「ピザボックス」ケースと表現していた。
今月末にパリで開催予定のイベントに向け、Macファンサイトは新型iMacの仕様や搭載される機能についての推測を掲載するのに忙しい。多くのサイトが液晶ディスプレイと高速プロセッサを搭載した新デザインになるとしている。
CNET News.comの読者も、Appleの次期コンピュータに搭載されるべきと感じるものについて意見を寄せており、強力なG5プロセッサ、大型の平面ディスプレイ、ヘアライン処理アルミニウムのきょう体が採用されると予想している。
Appleは忠実なファンを催眠術にかけているようで、同社の新製品に関心が集まるのは毎度のことだ。また、Appleにはセンスの良い製品を生みだしてきた実績があり、シックなテクノロジーとは何かを決める会社として自社の地位を固めていることも、こうした高い関心をあつめる理由となっている。
Appleが2年半以上前にiMacの前モデルを公開したときは、Time誌が表紙で大きく取り上げ、そのデザインを「Flat-Out Cool!」(とてつもなくかっこいい)と表した。
この実績から、各ファンサイトは同社に大きな期待を寄せるようになっている。これらのサイトの多くは、同じような仕様の予想を公開している。未発表製品の情報に関しては非常に管理が厳しいことで知られる同社だが、新世代iMacにG5プロセッサが搭載されることをすでに明らかにしている。だが、Appleの主要供給先であるIBMからのチップの供給不足を懸念し、新型iMacが大量に出回るかどうかを疑問視する声もあがっている。
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