ソニーは、非接触ICカード技術「FeliCa」の機能を電子証明書によるネットワークセキュリティにも対応するよう拡張した。電子認証サービスは日本ベリサインの「ベリサイン マネージドPKIサービス」を利用。新カードの販売・マーケティングにあたって同社との提携も発表した。
ソニーが開発した非接触IC技術「FeliCa」はJR東日本の定期券・プリペイドカード「Suica」や、コンビニエンスストアなどでも利用できるプリペイドカード「Edy」など、交通乗車券や電子マネーの面で展開してきた。
一方、金融やクレジット業界で磁気ストライプカードからの移行が進んでいるのが接触ICカードである。これを混載し1チップ化した「デュアルインターフェースIC」を同社はインフィニオンテクノロジーと共同開発。今回はその機能を拡張した製品となっている。
このチップによって実現したネットワークセキュリティ対応カードは、本人認証や電子メールの暗号化などに利用できる。FeliCaを情報管理やネットワークセキュリティにまで幅広く活用したいという市場ニーズの高まりをうけた形での機能拡張だ。
両社は2005年春から、社員証や学生証、金融機関といったICカード化やネットワーク対応化が進む市場への導入を推進する。今後、それ以外のカテゴリーや海外での展開に関しても共同で行う予定だ。
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