大日本印刷は、JavaCardの接触インターフェース(IF)とFeliCa方式の非接触IFの両方を搭載したICカードを開発した。同社が6月3日に明らかにしたもの。同カードを使用すると、銀行が発行するクレジットカードやキャッシュカードに、FeliCa対応電子マネーアプリケーションなどの搭載が可能となる。
接触モジュールのOSにJavaCard 2.11準拠のJava OSを採用したので、カード発行後もアプリケーションを追加/更新/削除できる。非接触モジュール用のOSはFeliCaOS。
これまで1枚のICカードにFeliCaカードとJavaCardの両機能を搭載しようとすると、2つのICが必要だったという。同社の開発したカードは両機能を1つのICで実現したことで、FeliCaアプリケーションを接触IFで使用することや、逆にJavaCardアプリケーションを非接触のFeliCa用IFで使うことが可能となった。
同カードのROMには、全国銀行協会(全銀協)仕様のICキャッシュカードアプリケーションと、米Visa InternationalのクレジットアプリケーションであるVSDCを標準搭載している。また、生体認証(バイオメトリクス)用のアプリケーションも開発済みという。
市場投入は2004年10月の予定。国内と海外の両方で展開し、今後5年間で売上高100億円を目指す。
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