松下電器産業は6月30日、Blu-ray Disk対応のDVDレコーダーを発表した。同社が開発した50GバイトのBlu-ray Diskに対応し、地上アナログ放送なら最長約63時間が1枚で録画できる。7月31日より販売を開始する。
今回発表された製品「DMR-E700BD」は、DIGAブランドの最上位機種となる。Blu-ray Diskのほか、DVD-RAM/-Rにも対応。地上・BS・110度CSデジタル/地上アナログチューナーを内蔵している。
Blu-ray Disk対応DVDレコーダー「DMR-E700BD」 |
Blu-ray Diskは2002年2月に松下やソニーなど9社が提唱した次世代の光ディスクフォーマット。CDやDVDで使われる赤色レーザではなく青色レーザを利用し、データを高密度に記録できる。同様の技術としては東芝とNECが開発したHD-DVDがあるが、Blu-ray Diskのほうが容量が大きいという特徴がある。ただしHD-DVDに比べて現行のDVDとの互換性は低い。松下が今回発表した製品は、Blu-ray DiskとDVDの2つのドライブを搭載してこの問題を解決している。
Blu-ray Disk対応レコーダー開発の背景について、同社では薄型大画面テレビやデジタル放送の普及に伴い、ハイビジョン番組の録画や保存のニーズが高まってきていると説明する。「HDDでも録画は可能だが、連続ドラマなどを高画質で保存するためには、容量の大きいBlu-ray Diskのほうが利便性が高い」(説明員)。50GバイトのBlu-ray Diskであれば、ハイビジョンの映像でも約4時間30分録画が可能だ。アナログ放送の場合、DVDの約10枚分が1枚で収まるという。
大きさは幅43cm、高さ12cm、奥行き40.6cm、重さは9.1kg。価格はオープンだが、市場想定価格は30万円前後。月産台数は2000台を予定している。
松下は同日、50Gバイトと25GバイトのBlu-ray Diskを2機種発表している。50Gバイトは「世界で初めて」(同社)片面に2層記録する技術を採用した。不正コピーを防止するCPS(Content Protection System)技術に対応しており、BS・地上デジタル放送で採用されているコピーワンスの番組を録画することも可能という。販売開始は7月31日となる。
価格はいずれもオープンだが、市場想定価格は50Gバイトディスクの「LM-BRM50」が7500円、25Gバイトディスクの「LM-BRM25」が3500円。月産枚数は2機種合計で2万枚を予定している。
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