次期DVDフォーマットとして青色レーザー光ディスクを推す団体が、同技術採用のチャンスを広げようと会員数の拡大を目指している。
Blu-ray Disc Foundersグループは先週初めに組織の見直しを行い、新たにBlu-ray Disc Associationの設立を進めていることを発表した。同団体では今後、有望なDVDフォーマットの開発に参加するよう業界各方面の企業に声をかけていくと話している。
同団体には当初、Dell、Hewlett-Packard(HP)、日立、LG Electronics、松下電器、三菱電機、パイオニア、Royal Philips Electronics、Samsung Electronics、シャープ、ソニー、TDK、Thomson Multimediaという家電製品、PCおよびストレージ関連のメーカー13社が参加した。
HPのゼネラルマネジャーで、Blu-ray Disc Founders会員のMaureen Weberは、「われわれは、コンテンツプロバイダー、映画・音楽スタジオ、ソフトウェアメーカーなどから、さらに広範な意見や戦略的支援を得ることの必要性を認識している」と語り、さらに「われわれは、もっと多くの企業に参加してもらう必要があるとの批判への対応を進めている」と述べた。
Weberはさらに、特許使用料やライセンス料はBlu-ray Disc Associationとは別の団体が徴収することになると付け加えた。これらの料金の支払い条件や徴収者についてはまだ決定していない。
Blu-rayの支持者は、デジタルコンテンツの普及拡大と高品位テレビの普及開始に便乗し、高品位光ストレージ用のフォーマットとしてこの技術を最も広く普及させたいと考えている。新しい協会への会員申し込みは夏から始まり、新団体の初会合は秋に予定されている。
それまでの間に、Foundersの方は南カリフォルニアでカンファレンスの開催を予定している。6月に開かれるこのカンファレンスでは、コンテンツ保護やインタラクティブアプリケーションといった現在開発中のBlu-rayの機能が披露される。
一方、東芝やNECなどが参加する別の業界団体は、HD-DVDと呼ばれる競合ディスク技術の開発を進めている。この技術は現行のDVD標準と互換性があるとされている。
Blu-ray Discフォーマットは青色レーザー光を利用し、今日の赤色レーザーDVD技術の後継になると考えられている。現行のDVDが4.7Gバイトであるのに対し、Blu-ray Disc技術は片面ディスクで最大27Gバイトの容量を誇る。
最大50Gバイトのデータを記録可能な、片面二層の書き換え可能ディスクも同団体で開発が進んでいる。さらに、読み込み専用(BD-ROM)や記録専用(BD-R)のフォーマットも今夏に登場の予定だ。
BD-ROMとBD-Rの両フォーマットを採用する製品は 2005年後半のリリースが予定されている。また、書き換え可能なBlu-rayフォーマットは、昨年2月から発売されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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