カリフォルニア州サンノゼ発-- Microsoftは米国時間24日、PCと同社のXboxゲーム機の両プラットフォームに対応する、新しいゲーム開発標準とツールを発表した。
当地で開催中のGame Developers Conferenceで、Microsoftの幹部が講演を行い、この「XNA」という新しいプラットフォームは、ゲーム制作に関する技術的な部分の取り扱いを容易にし、次世代のゲームタイトル制作に利用するツールを今から使い始められるようにするものだと語った。
同社バイスプレジデントのJ. Allardによると、XNAツールは、現行のWindows XPオペレーティングシステムに対応するPC用のゲームと、現行Xbox用のゲームの制作をともに支援し、また次期バージョンのXboxや、Windows XPの後継OSであるLonghornまでカバーするという。
「ゲーム開発者は、現行世代だけでなく、次世代にわたっても安定した堅牢な環境を安心して使える」(Allard)
「次世代ゲーム開発の始まりを、対応するハードウェアが登場するまで黙って待つのか?」とAllardは問いかけ、さらに「待つ必要などない。次世代のゲーム開発は今日から始まるのだ」と付け加えた。
MicrosoftのXbox事業部シニア・バイスプレジデント、Robbie Bachはインタビューの中で、XNAは安定したアーキテクチャを作り出すことから、ゲーム開発者やミドルウェアを提供するパートナー企業は、ゲーム制作用のさらに優れたツールを開発できる、と語った。
「XNAとは、開発者が確実に同じツールで開発できるようにするものだ。これが能率と効率を高めてくれるので、ゲーム制作のクリエイティブな面に集中することができる」(Bach)
Allardによると、XNAを使うことで、ゲーム開発者はPCとXboxの各タイトル間で、コードやツールを簡単に再利用できるようになり、両方のシステムでゲーム制作期間が短縮されるという。スポーツやシューティングなど、多くのゲームがゲーム機とPCの両方に対応してリリースされているが、これら2つのプラットフォーム間の移植には通常時間やコストがかかっている。Bachによると、Microsoftでは、PCと共通の部品や、PCゲーム用に開発されたDirectXグラフィックスライブラリを採用するXboxでその簡略化に着手したが、XNAはそのプロセスを加速させるものだという。
「Xbox用のゲームが簡単に開発できたのは、開発者がDirectXを知っていたからだ。今回は、この戦略を拡張したに過ぎない」(Bach)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向け に編集したものです。
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