ソニーの米子会社が米国時間4日、4種類のストレージ製品を発表した。この中には、ウェブサイトへのパスワードやID入力に取って代わる指紋認証システムを搭載したものも含まれている。これらのデバイスはUSB技術をベースにしている。
Sony Electronicsのコンシューマー&コンバージェントメディア担当ディレクター、Michael Lucasは声明の中で、「USBストレージメディア分野の人気は爆発的に高まっている。実際、昨年は四半期毎に倍以上の増加が見られた」と述べている。
SonyのMicro Vault with Fingerprint Accessは、鍵ほどの長さで、蛍光マーカーほどの幅しかないデバイスだが、128Mバイトの記憶容量を持ち、指紋センサを搭載している。同製品には、多数のウェブサイトのIDやパスワードの情報を保存することができる。Sonyによると、これをPCに接続し、これらのサイトの1つを訪れてデバイス内蔵のセンサに触れると、そのサイトへのアクセスが可能になるという。また、許可のないコンピュータによるアクセスを防ぐスクリーンセーバ「ロック機構」も用意されているという。
Sonyは、同デバイスは利便性とセキュリティを同時に提供するため、消費者と業務ユーザーの両方が関心を示すかもしれないと述べている。
同製品は、米国内で今月中に約140ドルで発売される予定。
Sonyはほかにも、メモリースティックの読み書きに対応したMicro Vault、小型版のMicro Vault、そして256Mバイトから512Mバイトに容量を拡大したMicro Vault「Original」の各ストレージ製品をリリースした。
これらの製品は、シリコンチップ型フラッシュメモリに情報を格納し、USBポート経由でコンピュータに接続するUSBフラッシュメモリ・ドライブの応用例だ。このようなポータブルデバイスは、プレゼンテーションや財務報告などのデータの移動に利用することができる。
ポータブルUSBストレージデバイスを製造しているメーカーはSonyだけではなく、ほかにもM-SystemsやPenDrive.comなどがこの市場に参入している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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