米Apple Computerの新型15インチPowerBook G4のユーザー数百人から、同モデルの液晶画面に白い点が浮かぶという、明らかな設計ミスに対する苦情が寄せられている。
Appleは米国時間10月31日、同社がこの問題を調査中であることを明らかにしている。同社にこの問題への対処を訴えるオンライン請願書には、650人以上の個人から署名が集まっている。
Appleのオンラインユーザーフォーラムへの書き込みによると、多数のPowerBookオーナーが同ラップトップの画面に白い斑点が現れるこの問題に遭遇しているという。大方の意見では、斑点は直径2.5センチメートル以下の大きさだというが、なかには画面上に複数の斑点が現れるとの報告もある。
この問題に対する苦情は、ここ数日間、複数のAppleファンサイトに噴出していた。
これに対し、Appleは31日に次のような声明を発表した。「先月の発売以来、新型15インチPowerBookはお客様に大きな支持を得てきましたが、一部の方々から、同システムを短時間使用しただけで、画面上に白い斑点が薄く現れるとのご報告をいただいており、弊社ではこの報告に関して現在調査中です。このような症状を抱えていらっしゃるお客様はAppleCareまでご連絡下さい」(同社声明)
Appleはハイエンドの15インチPowerBookを9月に発表した。Appleの最高経営責任者(CEO)、Steve Jobsは同マシンが「プロ向けノート型パソコンの基準を一段と高めた」と語っていた。同コンピュータは1280x854ピクセルの解像度を持つ15.2インチ(対角)のワイド画面を搭載している。
同モデルのリリース直後からユーザーグループの書き込みは始まり、PowerBookオーナーはこの斑点に関する説明を求めて、Appleのサポートサイトにメッセージを送り始めた。
この斑点の原因と思われるものの1つとして、同社のウェブサイトには、自己所有のPowerBookを分解して問題を調査したとする「Apple技術者」の書き込みがあった。それによると、同モデルにはLCD画面の背面に複数のスペーサが組み込まれており、これが画面を圧迫していることが原因かもしれないという。このスペーサは、PowerBookのアルミニウムきょう体をたわみから防ぐ目的で組み込まれているものだと、この書き込みでは説明されている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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