米国の新興企業Antelope Technologiesは来月、手の中に収まるサイズのWindows XPマシンをリリースする予定だ。
同社のMarya Kokaskaによると、Antelopeは「モジュラーコンピューティングコア(MCC)」と呼ばれるこのPCの販売を11月7日より開始する計画だ。
元々2002年に発表されたこのMCCは、3インチX5インチという、ほぼPalmの携帯端末と同じ大きさで、厚さは約1インチでありながら、Windows XPが動作する完全なPCとなっている。
超小型コンピュータは、以前としてニッチな市場である。ミニノート型PCは、重さ約2ポンド(約900グラム)で10〜12インチの液晶画面を搭載するものを指すが、こうしたPCの売れ行きは、それほど芳しくない。だが、こうしたノート型PCでまず登場する設計に関するアイデアは--たとえば、三菱製の結局失敗に終わったPedionではじめて世に出されたメタルケースのようなものは、後々主流になることが多い。
MCCは3970ドルで、デスクトップクレードルと折りたたみ式のキーボード、携帯性を向上させるためのスリーブ、キャリングケースなどが付属し、主として企業ユーザーをターゲットに販売を進める。
Antelopeはこのマシンの予約注文をすでに受付始めている。Kokaskaによると、当初供給できる台数は限られているが、同社は来年には毎月1000から2000台を出荷したいと考えているという。
MCCは、米IBMが設計したミニコンピュータ「Meta Pad」をベースにしている。IBMでは自社でこのプロジェクトを続行する代わりに、Antelopeにライセンスを供与していた。
MCCは米Transmetaの1GHz Crusoeプロセッサ、256MBのメモリ、10GBまたは15GBのハードディスクを搭載し、重さは9.1オンスとなっている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」