松下電器産業パナソニックマーケティング本部は10月2日、同社のデジタルカメラLUMIXに新しく3機種を追加、10月下旬より順次発売すると発表した。LUMIXシリーズは、2001年7月に同社と独Leica Cameraが提携を発表して以来共同で取り組んできたもので、Leicaの光学技術と松下のデジタルAV技術を融合させたデジタルカメラだ。
今回発表されたのは、光学12倍ズーム機能を搭載した400万画素モデルのDMC-FZ10(10月24日発売)、光学3倍ズームつきコンパクトカメラで400万画素モデルのDMC-FX5(11月22日発売)、同じく光学3倍ズームつきコンパクトカメラで320万画素モデルのDMC-FX1(11月28日発売)、の3機種。いずれも松下が長年培ってきた手ブレ補正技術を応用させ、デジタルカメラに光学式手ぶれ補正機能を搭載したモデルだ。コンパクトデジタルカメラに光学式手ブレ補正機能が搭載されるのは、同社によると世界初だという。
5色のバリエーションが用意されている320万画素モデルのDMC-FX1。400万画素モデルのDMC-FX5は3色のみ。 | |
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「手ブレが起きやすいのは、薄暗い場所での撮影やズーム撮影など。そして何よりコンパクトなカメラほど、両手でしっかり支えておかないと手ブレが起こるといわれてきた。しかしわれわれはLUMIXで、どんな場合でもうまく撮影できる“手持ち撮影の革命”を起こしたい」(松下電器産業パナソニックAVCネットワークス社DSC開発センター事業担当、清水久雄氏)
DMC-FZ10の光学12倍ズームというのは、松下が昨年10月に発表した200万画素モデルのDMC-FZ1で実現されていたが、今回のDMC-FZ10で400万画素レベルでの光学12倍が実現したことになる。
DMC-FZ10
新商品の価格はすべてオープン価格となっているが、参考価格はDMC-FX1が約4万5000円、DMC-FX5が約5万5000円、DMC-FZ10が7万円前後。同社清水氏によると、現在LUMIXの事業規模は約300億円強。「デジタルカメラ業界での経験は浅いので、まだ他社より事業規模は小さいものだが、2005〜2006年頃にはLUMIXを1000億円事業に育て上げるつもりだ」と意気込んでいた。
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